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館長からのメッセージ(2023年始にあたって)

謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症に向き合う日々も4年目となりました。一方、昨年2月に勃発したロシアのウクライナ侵攻は世界の政治・経済のバランスを崩し、対立や混迷を深めました。予期できなかった世界状況のもと、輸送費や光熱費の高騰そして円安などの影響も大きく、美術館運営も新たな課題に直面しています。

明るい未来を予測することが難しい状況ではありますが、2023年の国立新美術館は、未来に向けて、むしろポジティブなテーマの企画展を開催いたします。3月からはじまる「ルーヴル美術館展 愛を描く」のテーマは「愛」。7月からの「テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ」のテーマは「光」。9月から始まる「イヴ・サンローラン展」は、男性の服装を女性の装いに取り入れ、60年代に初めて女性のパンツスーツを発表し、女性の装いに「変革」をもたらしたサンローランの回顧展です。
これらの展覧会に通底するメッセージは、美、寛容、希望、変化、挑戦、多様性、境界を超える視点です。
今年も、若手・中堅作家がパブリックな空間に展示するNACT View 02「築地のはら ねずみっけ」、NACT View 03「渡辺篤」を初春と秋に開催いたします。
また、公募展も本日から開幕いたしました。今年は予定通りすべての団体が展覧会を開催し、創作の成果を発表するとともに、出控えていた方々もご来館できることを期待しています。

当館では、アーティストやアートを通じて、人々の持つ創造性を刺激し、他者を知り、相互理解を促すような教育普及活動を今後も地道に実施いたします。厳しい時期であるからこそ、対立を回避できるような気づきをひとりでも多くの方に伝えてゆくことができることを願っています。

2023年1月12日
国立新美術館長 逢坂恵理子

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