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蔡國強、大巻伸嗣 令和5年度(第74回)芸術選奨 文部科学大臣賞、文部科学大臣新人賞 受賞のお知らせ

このたび国立新美術館で個展を開催した、蔡國強氏、大巻伸嗣氏が、「令和5年度(第74回)芸術選奨」美術部門において文部科学大臣賞、文部科学大臣新人賞をそれぞれ受賞されました。受賞対象、受賞理由は以下のとおりです。


【受賞対象】
「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」展の成果

【受賞理由】
 国際的に高く評価されている蔡國強氏は、火薬で屏風(びょうぶ)に描いた作品を発表した1991年の個展「原初火球(げんしょかきゅう)」展を、その後に展開する各プロジェクトの重要な出発点と位置付けている。本展では、この30年前の作品から近年のネオンを使用したキネティック・ライト・インスタレーションまでを同一会場内に展示し、自身の活動の軌跡と未来への展望を示した。特集展示「蔡國強といわき」は、作家としての形成期を過ごした日本への想いを伝えている。


【受賞対象】
「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展ほかの成果

【受賞理由】
 大規模なインスタレーションを展開する大巻伸嗣氏は、鑑賞者の身体感覚に働きかけ、展示空間を非日常的な空間に変容させる。今回発表された「Gravity and Grace」の最新バージョンとともに、真っ暗な展示室で発表された「Liminal Air Space-Time 真空のゆらぎ」は、風を孕(はら)むことで刻々と動き、変化する布の姿が観客を圧倒する。量感を変化させ続ける新しい彫刻の可能性を示してもいる。近作の言語と映像による作品を含め、人間存在自体を問う彫刻家の今後を期待したい。

 
【美術部門選考過程】
美術A部門では、選考審査員及び推薦委員から、文部科学大臣賞候補者13名、文部科学大臣新人賞候補者16名の推薦があった。第一次選考審査会では、全ての候補者の推薦書や推薦の根拠となった資料を基に、選考審査員全員が受賞にふさわしい候補者及びその理由を述べた上で慎重に協議を行い、文部科学大臣賞6名、文部科学大臣新人賞5名を第二次選考審査会の候補者とした。
 第二次選考審査会では、第一次選考審査会で絞り込んだ作家の作品と業績について更に慎重に協議した後、投票を行った。その結果、文部科学大臣賞は須藤玲子氏、蔡國強氏の2名が過半数を得票して受賞が決定、文部科学大臣新人賞は、安藤正子氏、大巻伸嗣氏の2名が過半数を得票して受賞が決定した。須藤氏は布という素材を多様に活(い)かした「須藤玲子:NUNOの布づくり」展ほかの成果、蔡氏はこれまでの活動を再定位する「蔡國強 宇宙遊(うちゅうゆう)-〈原初火球〉(げんしょかきゅう)から始まる」展、安藤氏は堅実な絵画表現を示した個展「安藤正子展 ゆくかは」など、大巻氏は「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展などの光や空気の動きを体感させるダイナミックな表現が評価された。


参考
令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94011601.html



国立新美術館での個展詳細

蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
2023年6月29日(木)~ 2023年8月21日(月)

大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ
2023年11月1日(水) ~ 2023年12月25日(月)

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