NACT View 01 玉山拓郎 Museum Static Lights
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- 開催終了
- 小企画
玉山拓郎《Museum Static Lights:The National Art Center, Tokyo》2022年 国立新美術館 展示風景 撮影:大町晃平
国立新美術館では2022年より新規事業として美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」を開催いたします。黒川紀章氏が設計した建築は、スペクタクルでありつつ、細部にまで意匠が凝らされています。多くの人が憩い、通り抜ける広場のようなパブリックスペースで、多くの皆さまに楽しんでいただけるよう、若手から中堅の美術家、デザイナー、建築家、映像作家を招聘し、現代の多様な表現をご紹介します。
その第1回目には既存の空間を見知らぬ風景に変容させることを得意とする玉山拓郎による、新作インスタレーションをエントランスロビーにて展示します。これまで、玉山は日用品や家具といった既製品や鮮烈な色彩を放つ蛍光灯を組み合わせることで、空間自体を体感させるような作品制作を行ってきました。今回の展示では高さ16m、8mの逆円錐形をした、美術館ロビーのなかでも中心的な存在感を放っている2つのコンクリートコーンに着目しました。玉山はこのコーンの形状をモチーフとして扱い、美術館の空間全体にまで意識を促すような効果を及ぼす光の作品を生み出します。
開催概要
- 会期
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毎週火曜日休館
- 開館時間
美術館の開館時間に準ずる
- 会場
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国立新美術館 1Fロビー
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2 - 主催
国立新美術館
協力
ANOMALY、ライティング ルーツ ファクトリー株式会社- 観覧料
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無料
- お問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
作家プロフィール
玉山拓郎(たまやま・たくろう)1990年、岐阜県生まれ。東京都在住。 |
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みどころ
展示のみどころ
新たな風景を生み出す新作インスタレーション
玉山の作品によって、多くの人が訪れる美術館のエントランススペースのイメージを大きく変化させます。
美術館の空間全体を意識させる光の作品
エントランススペースで存在感を放つ2つの逆円錐形コーンを表す蛍光灯のオブジェがロビーに設置されます。時間帯によって見え方が異なるオレンジの光が鑑賞者の意識を美術館の空間全体にまで誘います。
展示作品
《Museum Static Lights:The National Art Center, Tokyo》
今回、玉山は国立新美術館のエントランスロビー内にあるコンクリートコーンに着目して作品制作を行いました。美術館の中心部にある高さ16m、8mの2つのコーンを表す蛍光灯のオブジェが、それぞれのコーンに呼応するかのように美術館ロビーの両端に設置されます。この蛍光灯のオブジェは日中は外光の明るさに溶け込み、また日が暮れた頃には発光するような存在感を発揮するため、訪れる人が持つ印象は時間帯によって大きく異なります。ロビーに広がる蛍光灯の光は、建物の外からも垣間見ることができます。玉山の作品によって美術館の周囲に新たな風景が生まれます。「六本木アートナイト2022」の期間中*は2つのコンクリートコーン自体もオレンジに照らされ、空間のさらなる連動が見られるでしょう。*9月17日(土)~9月19日(月・祝)
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リーフレット
[NACT View 01 玉山拓郎 Museum Static Lights」[4.37MB]印刷物デザイン 岡﨑真理子(REFLECTA, Inc.)
「NACT View」とは
「NACT View」は、若手から中堅の美術家、デザイナー、建築家、映像作家といった様々なジャンルの作家を、国立新美術館のパブリックスペースを使用して紹介する新たな小企画シリーズです。シリーズ名は、英語の館名「The National Art Center, Tokyo」の略称「NACT」と、「眺め、風景/見方、考え方」を意味する「View」に由来します。国立新美術館のパブリックスペースは、展覧会を鑑賞する人だけでなく、カフェやレストラン、ライブラリーといった施設の利用者から、ただ建物を通り抜ける人まで、様々な人が行き交う場所です。「NACT View」は、このような空間に作品を展示することで、美術館を訪れるあらゆる人が、気軽に現代の表現に親しめる機会となることを目指しています。今後、本シリーズと連動したワークショップやトークなども行っていく予定です。