展覧会ホームページ:http://km2013.jp/
展覧会概要
19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。オランダからパリに出たファン・ゴッホは、新印象派の技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。
本展は、ファン・ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ファン・ゴッホ、モンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。
会期 | 2013年10月4日(金)~12月23日(月・祝)
毎週火曜日休館 |
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開館時間 | 10:00~18:00 金曜日は20:00まで
入場は閉館の30分前まで。 |
会場 | 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 |
主催 | 国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション |
共催 | クレラー=ミュラー美術館 |
後援 | オランダ王国大使館 |
協賛 | 損保ジャパン |
協力 | KLMオランダ航空 |
本展は,政府による美術品補償制度の適用を受けています。
観覧料(税込) |
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巡回予定 |
【広島展】2014年1月2日(木)~2月16日(日)広島県立美術館
【愛知展】2014年2月25日(火)~4月6日(日)愛知県美術館 |
関連イべント
記念講演会
10月14日(月・祝)14時~15時30分(開場13時30分)
講師:坂上桂子(早稲田大学文学学術院教授)
解説会
10月20日(日)、11月7日(木)14時~14時45分
講師:本展担当研究員
※会場はいずれも国立新美術館3階講堂(定員:各回先着260名)
※聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)が必要です。
※内容や日時は、都合により変更になることがあります。あらかじめご了承ください。
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ハローダイヤル 03-5777-8600
取材に関するお問い合わせ
「印象派を超えて―点描の画家たち」展広報事務局(デイシス内)
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