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富井玲子:レクチャー・イベント
『オペレーションから考える荒川ナッシュ医のパフォーマンス:巻き込み型コミュニケーションの底力』

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ニューヨーク在住の美術史家、富井玲子による『オペレーションから考える荒川ナッシュ医のパフォーマンス:巻き込み型コミュニケーションの底力』と題したレクチャー・イベント。このイベントは日本語のみです。

開催概要

開催日
時間

15:00-16:30(14:30開場)

会場

国立新美術館 企画展示室1E
※「荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ」会場の企画展示室2Eと異なりますのでご注意ください。

対象
どなたでも
参加方法

直接会場にお越しください。

料金

無料

備考

荒川ナッシュ医の出演はございません。

イベント内容

アーティストの仕事を〈表現〉と〈オペレーション〉の二つの位相でとらえるとすると、パフォーマンス・アートは、多くの作品において〈表現〉と〈オペレーション〉が一体化しているという特質を持つ。つまり、作品の様態が〈コミュニケーション〉となり、表現する内容と表現を伝達する手段が一体化してしまうのである。この現象は、すでに1950年代から具体や反芸術で始まっているが、21世紀のコンテンポラリー・アートではより顕著な傾向となっている。荒川ナッシュ医のパフォーマンスはその好例であるが、コミュニケーションのプロセスの中で、作家個人が表現を構想するのみならず、協働者とともに表現を現実化し、現場では観客をも巻き込み、ひいては客観的立場にあるべき美術史家までをパフォーマーに仕立ててしまう貪欲なオペレーションをモットーとしている。このことを、いくつかの作品例を具体的に紹介しつつ検証してみたい。

出演者

富井玲子(とみい・れいこ)
美術史家。1988年テキサス大学オースティン校美術史学科博士課程修了。以後ニューヨーク在住、国際現代美術センター(CICA)の上級研究員を経て1992年より無所属で活動。ポスト1945日本美術史研究をテーマにしたグローバルな学術メーリングリスト・グループ「ポンジャ現懇」(2003年設立)を主宰。単著Radicalism in the Wilderness: International Contemporaneity and 1960s Art in Japan [荒野のラジカリズム―国際的同時性と日本の1960年代美術] (The MIT Press, 2016)がロバート・マザーウェル出版賞を受賞、同書をもとに「Radicalism in the Wilderness: Japanese Artists in the Global 1960s [荒野のラジカリズム―グローバル1960年代の日本のアーティスト]」展をジャパン・ソサエティ(ニューヨーク)で企画開催(2019年)。11月に日本語での初の単著『オペレーションの思想―戦後日本美術における見えない手』をイーストプレスから出版した。

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