国立新美術館 連続講座:アートをめぐる場の設計
第3回「芸術が生まれる場の現在と過去と未来:大学と分散型アーカイブの試みから」
講師:佐藤知久(京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授)
- 開催終了
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- 講演会・シンポジウム
- 一般
今回の講座では「アートをめぐる場」について、ふたつの観点から話したいと思います。
第一に、芸術が生まれアーティストが育つ場としての芸術大学について。2023年に全面移転した、京都市立芸術大学を例にお話しします。芸術大学とは一体どのような場所に、どんな設計思想に沿って、どのように建築され、そしてどのように使われていくのか。本学の例をご紹介します。
第二に、芸術のアーカイブについて。「いまここ」にある芸術を「いつかの彼方へ」と伝える方法は、近年とても多様化しました。「アーカイブ」もそのひとつですが、その設計・内容・運用方法については、多くの論点が存在します。芸術の記憶を未来に伝える、持続的で創造的な「アーカイブ」とはどのようなものなのか。その設計について考えます。(佐藤知久)
【プログラム】
15:00-15:10 開会挨拶
15:10-16:10 講師による講演
16:10-16:30 会場からの質疑応答
※プログラムは都合により変更となる場合がございます。
※本プログラムは耳の聴こえない・聴こえにくい方のために、日本手話と「UDトーク」による文字支援の情報保証が付いています。
開催概要
- 開催日
- 時間
15:00~16:30(14:30開場)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。特に現代美術に関する学術分野(博物館学・美術史学・ミュージアムスタディーズ・空間設計など)に関心のある方、アートマネジメントに関心のある方、アーティスト、公立文化施設について深く考えたい方など。
また、日本手話と文字支援が付くため、耳の聴こえない・聴こえにくい方でもご参加いただけます。 - 参加方法
オンラインによるお申込みとなります。
- 申込期間
- ~
- 定員
60名 ※応募者多数の場合は抽選
- 料金
無料 ※事前申込が必要です。
- お問合せ
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- 備考
本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出演者
講師:佐藤知久(さとう ともひさ)氏
京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授 専門:文化人類学、芸術資源研究。主な著作に『コミュニティ・アーカイブをつくろう!―せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記』(甲斐賢治・北野央と共著、2018年、晶文社)、『フィールドワーク2.0--現代世界をフィールドワーク』(風響社、2013年)など。芸術資源研究センター研究紀要『COMPOST』編集委員。 |
シリーズ紹介
国立新美術館 連続講座:アートをめぐる場の設計
2020年のパンデミック以降、私たちは「共にあること」の意味を自問してきたのではないでしょうか。更に戦争や対立が深まっている日々、美術館においても例外ではなく、異なる立場の人々が同じ空間を共有しながら作品と出会い、遠い世界や他者を想像し、内省的な時間を持つことの意義を再認識しつつあります。今回の連続講座では、前回の連続講座「美術館を考える」に続き、さらに視野を広げて「アートをめぐる場の設計」をテーマとします。立場の違いを超えて共通の関心が形成されていく現在進行中の取り組みを紐解きながら、地域とアートの関わり、ツーリズム、市民が作る映像アーカイブ、環境美学などの観点から、「共にあること」とアートの関わりを考えます。
第1回:12月10日(日)「地域と美術館の関わりを考える」
鷲田めるろ(十和田市現代美術館館長/東京藝術大学准教授)
第2回:1月28日(日)「芸術祭の空間論」
山岸綾(一級建築士事務所サイクル・アーキテクツ代表/中部大学工学部建築学科准教授)
第3回:2月17日(土)「芸術が生まれる場の現在と過去と未来:大学と分散型アーカイブの試みから」
佐藤知久(京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授)
第4回:3月3日(日)「眠り」がアートになるとき−ソフィ・カルの実践から
松田愛(富山大学 学術研究部芸術文化学系 准教授)
※プログラムの詳細は順次更新いたします。
おすすめ図書
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