国立新美術館 連続講座:アートをめぐる場の設計
第2回「芸術祭の空間論」
講師:山岸綾(一級建築士事務所サイクル・アーキテクツ代表/中部大学工学部建築学科准教授)
- 開催終了
- 申込終了
- 講演会・シンポジウム
- 一般
2000年頃から、日本の各地で様々な芸術祭が開催されるようになった。そのほとんどは、観光や地域活性化か芸術文化の振興の両極で議論されてきたように思う。一方で、まちなかや里山に数十から数百の作品空間が同時に分散して立ち上がり、訪れた人が巡ることで繋がっていく状況は、都市・建築空間論として考えても興味深い。
今回の講座では、大地の芸術祭、奥能登国際芸術祭、国際芸術祭「あいち」等の芸術祭で空間設計に携わった経験から、芸術祭を空間として紐解いてみたい。地理的・時間的な移動や動線をともなうことで「巡礼性」をもつ空間体験と、場と関わる個々の作品空間の双方を捉え直し、「離散性」をキーワードに芸術祭のもつ可能性を考える。(山岸綾)
【プログラム】
15:00-15:10 開会挨拶
15:10-16:10 講師による講演
16:10-16:30 会場からの質疑応答
※プログラムは都合により変更となる場合がございます。
※本プログラムは耳の聴こえない・聴こえにくい方のために、日本手話と「UDトーク」による文字支援の情報保証が付いています。
開催概要
- 開催日
- 時間
15:00~16:30(14:30開場)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。特に現代美術に関する学術分野(博物館学・美術史学・ミュージアムスタディーズ・空間設計など)に関心のある方、アートマネジメントに関心のある方、アーティスト、公立文化施設について深く考えたい方など。
また、日本手話と文字支援が付くため、耳の聴こえない・聴こえにくい方でもご参加いただけます。 - 参加方法
オンラインによるお申込みとなります。
- 申込期間
- ~
- 定員
60名 ※応募者多数の場合は抽選
- 料金
無料 ※事前申込が必要です。
- お問合せ
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- 備考
本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出演者
講師:山岸綾(やまぎし あや)氏
一級建築士事務所サイクル・アーキテクツ代表/中部大学工学部建築学科准教授 建築家・芸術祭アーキテクト、博士(建築学)。原広司+アトリエ・ファイ建築研究所を経て、2006年サイクル・アーキテクツ設立。大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレで「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」「奴奈川キャンパス」、奥能登国際芸術祭で「スズ・シアター・ミュージアム」と「日置美術館公民館」等、拠点施設の設計を行う。あいちトリエンナーレ/国際芸術祭あいちでは、2013より継続して岡崎、豊橋、豊田、常滑の各会場をアーキテクトとして担当、こうした経験から芸術祭とその空間の研究を行う。 |
シリーズ紹介
国立新美術館 連続講座:アートをめぐる場の設計
2020年のパンデミック以降、私たちは「共にあること」の意味を自問してきたのではないでしょうか。更に戦争や対立が深まっている日々、美術館においても例外ではなく、異なる立場の人々が同じ空間を共有しながら作品と出会い、遠い世界や他者を想像し、内省的な時間を持つことの意義を再認識しつつあります。今回の連続講座では、前回の連続講座「美術館を考える」に続き、さらに視野を広げて「アートをめぐる場の設計」をテーマとします。立場の違いを超えて共通の関心が形成されていく現在進行中の取り組みを紐解きながら、地域とアートの関わり、ツーリズム、市民が作る映像アーカイブ、環境美学などの観点から、「共にあること」とアートの関わりを考えます。
第1回:12月10日(日)「地域と美術館の関わりを考える」
鷲田めるろ(十和田市現代美術館館長/東京藝術大学准教授)
第2回:1月28日(日)「芸術祭の空間論」
山岸綾(一級建築士事務所サイクル・アーキテクツ代表/中部大学工学部建築学科准教授)
第3回:2月17日(土)「芸術が生まれる場の現在と過去と未来:大学と分散型アーカイブの試みから」
佐藤知久(京都市立芸術大学芸術資源研究センター教授)
第4回:3月3日(日)「眠り」がアートになるとき−ソフィ・カルの実践から
松田愛(富山大学 学術研究部芸術文化学系 准教授)
※プログラムの詳細は順次更新いたします。
おすすめ図書
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