国立新美術館 連続講座:美術館を考える
第4回「美術館をメディアとして考える」
講師:光岡寿郎
- 開催終了
- 申込終了
- 講演会・シンポジウム
- 一般
美術を愛好する人々にとって、美術館とは鑑賞のための空間であることは自明に思える。一方で、大規模展を訪れる人々は、必ずしも美術史や美術批評の知識に基づいて作品と向き合っているわけでもなさそうだ。だとすれば、恐らく美術館は、鑑賞以外にも多様なコミュニケーションに向けて開かれている。このような見方をするためのきっかけとして、本講演では美術館をメディアとして考えてみたい。美術館のメディアとしての特徴や、そこに集う来館者の振る舞いを丁寧に見ていくことで、何かと賛否の分かれる「美術館で写真を撮影する来館者」もまた、重要なコミュニケーションを担っているように見えてくるかもしれない。(光岡寿郎)
【プログラム】
14:00-14:10 開会挨拶
14:10-15:10 講師による講演
15:10-15:30 会場からの質疑応答※プログラムは都合により変更となる場合がございます。
開催概要
- 開催日
- 時間
14:00~15:30(13:30開場)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。特に美術館に関する学術分野(博物館学・美術史学・ミュージアムスタディーズ・メディア論など)に関心のある方、アートマネジメントに関心のある方、アーティスト、公立文化施設について深く考えたい方など
- 参加方法
オンラインによるお申込みとなります。
- 申込期間
- ~
- 定員
40名 ※応募者多数の場合は抽選
- 料金
無料 ※事前申込が必要です。
- お問合せ
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- 備考
※プログラム終了後、アーカイブ配信を行います。(配信視聴のみを希望される方の事前登録は不要です。)
※過去回のアーカイブ配信は、下部「シリーズ紹介」よりご視聴いただけます。
※本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
出演者
講師:光岡 寿郎(みつおか としろう)氏東京経済大学コミュニケーション学部教授 専門はメディア研究、芸術文化の社会学。早稲田大学演劇博物館GCOE助手(芸術文化環境研究コース)、東京経済大学コミュニケーション学部専任講師を経て2021年より現職。主な著作に、『変貌するミュージアムコミュニケーション――来館者と展示空間をめぐるメディア論的想像力』(せりか書房、2017年、単著)、『スクリーン・スタディーズ――デジタル時代のメディア/映像経験』(東京大学出版会、2019年、共編)など。 |
シリーズ紹介
国立新美術館 連続講座:美術館を考える
2020年のパンデミック以降、私たちは「共にあること」の意味を自問してきたのではないでしょうか。更に戦争や対立が深まっている日々、美術館においても例外ではなく、異なる立場の人々が同じ空間を共有しながら作品と出会い、遠い世界や他者を想像し、内省的な時間を持つことの意義を再認識することが求められています。 今回の連続講座では、改めて「美術館を考える」と題して、多様な視点から美術館における公共性とは何かについて考えます。19世紀を起点に日本の美術館の成り立ちと変遷を俯瞰することから始め、20世紀以降の「展覧会」を中心とした歴史観の再編、さらには90年代以降のグローバリズム、メディア論的観点から、今年度は4回の講座を通して美術館の可能性について考察します。
【関連資料一覧/展示について】
現在、当館アートライブラリーにて、「連続講座:美術館を考える」関連資料を展示しています。 直接来館して閲覧いただける他、HP上でも資料一覧を公開しておりますので、こちらよりぜひご活用ください。
【各回紹介/アーカイブ配信】
第1回・第2回については、2023年6月末までアーカイブを配信いたします。
上記以降の配信については、講座終了後に随時公開予定です。 【公開終了しました】
■第1回:美術館の誕生1877 2022年11月27日(日)
■第2回:展覧会とアーカイヴ――モノをめぐる空間 2022年12月18日(日)
■第3回:21世紀の美術館はどこへ向かうのか:資本主義とコスモポリタニズム 2023年2月18日(土)
■第4回:美術館をメディアとして考える 2023年3月19日(日)