国立新美術館 連続講座:美術館を考える
第2回「展覧会とアーカイヴ――モノをめぐる空間」
講師:渡部葉子
- 開催終了
- 申込終了
- 講演会・シンポジウム
- 一般
- 配信
展覧会は作品が展示され、見る人がモノに出会う空間です。アーカイヴはモノが着地し、コミュニケーションの核として動き出す空間と言ってよいかもしれません。2020年春、パンデミック下にあって「見ることが奪われた展覧会」のアーカイヴ的道行きは、展覧会とアーカイヴの新しい関係の提案でもありました。また、翌2021年には、パンデミック下でもっとも忌避された「接触」を公共空間において問い直すことで、作品と享受者の関係を見つめる機会をもつことになりました。今回の講演では、慶應義塾大学アート・センターで2020年春に予定していた「河口龍夫 鰓呼吸する視線」展とその後の展開を辿りながら、予想できない事態に見舞われた中で、モノをめぐる空間はいかに機能したのかを、改めて問い直します。また、アーカイヴをめぐるモノと解釈の関係を考える教育的実践として、オブジェクト・ベースト・ラーニングの観点から、美術館における学びの可能性を考えます。(渡部葉子)
開催概要
- 開催日
- 時間
14:00~15:30(13:30開場)
- 会場
国立新美術館 3階講堂
- 対象
-
一般
どなたでもご参加いただけます。特に美術館に関する学術分野(博物館学・美術史学・ミュージアムスタディーズ・メディア論など)に関心のある方、アートマネジメントに関心のある方、アーティスト、公立文化施設について深く考えたい方など
- 参加方法
事前申込 申込フォームよりお申込みください
【申込締切:12月8日(木)23:59】 募集終了しました- 申込期間
- ~
- 定員
40名 ※応募者多数の場合は抽選
- 料金
無料
- 主催
国立新美術館
- お問合せ
TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
- お申込みについて
- オンラインによるお申込みとなります。※応募者多数の場合は、抽選で参加者を決定いたします。参加の可否については、12月9日(金)以降にEメールでお知らせいたします。※申込フォームを送信すると、記入されたメールアドレスに確認メールが届きます。しばらく経っても確認メールが届かない場合は、メールアドレスが間違っているか、迷惑メールに振り分けられている可能性がございます。再度ご確認の上、改めてフォームを送信ください。不明点がございましたら、下記のハローダイヤルまでお問合せください。※必要事項に記入漏れがある場合、受付をお断りすることがあります。※申し込み時にご記入いただいた個人情報を、本プログラム実施以外の目的で使用することは一切ありません。
イベント内容
出演者
渡部 葉子(わたなべ ようこ)氏慶應義塾大学アート・センター 教授/キュレーター、慶應義塾ミュージアム・コモンズ副機構長 専門は近現代美術史。東京都美術館、東京都現代美術館において学芸員として活動。2006年より慶應義塾大学アート・センターにて、展覧会や各種催事を企画実施するとともに所管アーカイヴにも関わる。アーカイヴ活動と展示やワークショップを結びつけた活動を展開。また、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)の立ち上げを主導し、教育プログラムではOBL(オブジェクト・ベースト・ラーニング)を実践。 |
シリーズ紹介
国立新美術館 連続講座:美術館を考える
2020年のパンデミック以降、私たちは「共にあること」の意味を自問してきたのではないでしょうか。更に戦争や対立が深まっている日々、美術館においても例外ではなく、異なる立場の人々が同じ空間を共有しながら作品と出会い、遠い世界や他者を想像し、内省的な時間を持つことの意義を再認識することが求められています。 今回の連続講座では、改めて「美術館を考える」と題して、多様な視点から美術館における公共性とは何かについて考えます。19世紀を起点に日本の美術館の成り立ちと変遷を俯瞰することから始め、20世紀以降の「展覧会」を中心とした歴史観の再編、さらには90年代以降のグローバリズム、メディア論的観点から、今年度は4回の講座を通して美術館の可能性について考察します。
【関連資料一覧/展示について】
現在、当館アートライブラリーにて、「連続講座:美術館を考える」関連資料を展示しています。 直接来館して閲覧いただける他、HP上でも資料一覧を公開しておりますので、こちらよりぜひご活用ください。
【各回紹介/アーカイブ配信】
第1回・第2回については、2023年6月末までアーカイブを配信いたします。
上記以降の配信については、講座終了後に随時公開予定です。 【公開終了しました】
■第1回:美術館の誕生1877 2022年11月27日(日)
■第2回:展覧会とアーカイヴ――モノをめぐる空間 2022年12月18日(日)
■第3回:21世紀の美術館はどこへ向かうのか:資本主義とコスモポリタニズム 2023年2月18日(土)
■第4回:美術館をメディアとして考える 2023年3月19日(日)