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国立新美術館 連続講座:美術館を考える
第1回「美術館の誕生1877」

講師:木下直之

  • 開催終了
  • 申込終了
  • 講演会・シンポジウム
  • 一般

1877年(明治10)夏、日本で初めて「美術館」を名乗る建物が東京に出現した。上野公園で開かれた内国勧業博覧会の中心施設である。まずはそこを訪れて、何が展示され、何が期待された美術館であったのかを正確に知ろう。現代の国立新美術館にまで繋がるもの、断絶したものを考えることになるからだ。当時の東京では、隅田川畔の料亭で飲食を伴う書画会が盛んに開かれ、浅草寺境内で油絵の見世物が人気を呼んでいた。遅れて登場した美術館は、それらとは異なり、沈黙と凝視の場所になった。10年前の幕末期には、欧米の美術館の存在が知られるようになる。美術館は日本社会に出現した新しい公共空間ゆえに、20年後には、黒田清輝の裸体画をめぐって紛糾する。1877年を中心に、1867年のパリ万国博覧会から1901年の裸体画を布で隠した「腰巻事件」までを視野に収め(とはいえたったの34年間)、美術館の誕生を振り返りたい。(木下直之)

開催概要

開催日
時間

14:00~15:30(13:30開場)

会場

国立新美術館 3階講堂

対象
一般

どなたでもご参加いただけます。特に美術館に関する学術分野(博物館学・美術史学・ミュージアムスタディーズ・メディア論など)に関心のある方、アートマネジメントに関心のある方、アーティスト、公立文化施設について深く考えたい方など

参加方法

事前申込
申込フォームよりお申込みください

申込期間
定員

40名 ※応募者多数の場合は抽選

料金

無料

主催

国立新美術館

お問合せ

TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)

お申込みについて
オンラインによるお申込みとなります。
※応募者多数の場合は、抽選で参加者を決定いたします。参加の可否については、11月22日(火)以降にEメールでお知らせいたします。
※申込フォームを送信すると、記入いただいたメールアドレスに確認メールが届きます。しばらく経っても確認メールが届かない場合は、メールアドレスが間違っているか、迷惑メールに振り分けられている可能性がございます。再度ご確認の上、改めてフォームを送信ください。不明点がございましたら、下記のハローダイヤルまでお問合せください。
※必要事項に記入漏れがある場合、受付をお断りすることがあります。
※申し込み時にご記入いただいた個人情報を、本プログラム実施以外の目的で使用することは一切ありません。

イベント内容

14:00-14:10 開会挨拶
14:10-15:10 講師による講演
15:10-15:30 会場からの質疑応答
※プログラムは都合により変更となる場合がございます。
※本イベントの記録写真を、活動報告や広報の目的で公開する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

出演者

シリーズ紹介

国立新美術館 連続講座:美術館を考える


2020年のパンデミック以降、私たちは「共にあること」の意味を自問してきたのではないでしょうか。更に戦争や対立が深まっている日々、美術館においても例外ではなく、異なる立場の人々が同じ空間を共有しながら作品と出会い、遠い世界や他者を想像し、内省的な時間を持つことの意義を再認識することが求められています。 今回の連続講座では、改めて「美術館を考える」と題して、多様な視点から美術館における公共性とは何かについて考えます。19世紀を起点に日本の美術館の成り立ちと変遷を俯瞰することから始め、20世紀以降の「展覧会」を中心とした歴史観の再編、さらには90年代以降のグローバリズム、メディア論的観点から、今年度は4回の講座を通して美術館の可能性について考察します。

【関連資料一覧/展示について】  
現在、当館アートライブラリーにて、「連続講座:美術館を考える」関連資料を展示しています。  直接来館して閲覧いただける他、HP上でも資料一覧を公開しておりますので、こちらよりぜひご活用ください。  

【各回紹介/アーカイブ配信】
 第1回・第2回については、2023年6月末までアーカイブを配信いたします。  
上記以降の配信については、講座終了後に随時公開予定です。  【公開終了しました】

第1回:美術館の誕生1877 2022年11月27日(日)

第2回:展覧会とアーカイヴ――モノをめぐる空間 2022年12月18日(日)  
 
第3回:21世紀の美術館はどこへ向かうのか:資本主義とコスモポリタニズム 2023年2月18日(土)  

第4回:美術館をメディアとして考える 2023年3月19日(日) 

申し込み

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