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萬鉄五郎記念美術館 開館40周年

萬鉄五郎と土沢《南画の系譜》

―橋本雪蕉、菊池黙堂、菊池素香、萬鉄人(雲樵)

Venue

萬鉄五郎記念美術館

YOROZU TETSUGORO MEMORIAL MUSEUM OF ART

Period

令和6年4月28日[日]~ 6月30日[日]

Exhibition Outline

萬鉄五郎記念美術館 開館40周年 萬鉄五郎と土沢《南画の系譜》 ヨロズテツゴロウトツチサワ《ナンガノケイフ》 ―橋本雪蕉、菊池黙堂、菊池素香、萬鉄人(雲樵)

萬鉄五郎(1885~1927)は、後期印象派やフォーヴィスムの新思潮をいち早く取り入れ、明治末から大正期を通じて前衛絵画の先頭に立ち日本美術界を牽引した画家です。
しかし、彼が少年期に山水画を学び、基礎的な描法を身につけていたことはあまり知られていません。さらに、1919(大正8)年に神奈川県茅ケ崎へ移り住んでからは、南画(文人画)と呼ばれる日本の伝統的な絵画技法とその哲学に、自らの絵画表現との一致点を見いだし、独特の筆致の洒脱な作品群を残しています。
あらためて萬の南画の出発点に目を向けると、少年時代に浅井応翠の『山水画譜』を模写したことや、通信教育機関である東京の「速成文学会」で熱心に水墨画の基本描写を学んでいたことがわかっています。さらに、地元絵師の菊池素香(1852~1935)に萬少年が水墨画を習っていたことが伝わっています。
素香は橋本雪蕉(1802~1877)に師事した絵師で、師である雪蕉は、浦上春琴の流れをくむ南画家として花巻や八戸で活躍し、多くの絵師を育てました。なかでも菊池黙堂(1835~1899)は素香にも指導していた兄弟子であり、土沢を含む花巻地域には、雪蕉、黙堂、素香、そして萬へとつながる地方南画の系譜をたどることができます。
本展では、萬鉄五郎が表現者として素養を育んだ故郷の先人南画家から彼へと連なる地方の絵画文化の系譜を辿るとともに、萬が南画と洋画との一致点を見いだし、日本人ならではの独自の表現へと昇華させていった表現性に内在する絵画観に迫ります。

Organizer
萬鉄五郎記念美術館
Closing Days
月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日に休館)
Opening Hours
8時30分 ~ 17時
(入館は16時30分まで)
Admission (tax included)
一般/500(450)円
高校・学生/300(250)円
小学・中学生200(150)円
*( )内は20名以上の団体料金
Exhibition Website
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/bunka/1019887/yorozutetsugoro/1021503/1002110/1021505.html

Events

第44回萬鉄五郎祭
◎萬鉄五郎祭式典
《日時》5月4日[土]14時~14時30分
《会場》萬鉄五郎記念美術館

◎萬鉄五郎祭茶会
《日時》4月14日[日]10時~15時
《会場》東和コミュニティセンター(花巻市東和町安俵6-53)
《参加費》二席1000円

◎写生会
《日時》4月28日[日]9時~12時
《参加費》500円(幼児から一般まで)
参加者には作品をプリントしたエコバックを差し上げます。

◎写生作品展示会
《日時》5月11日[土]~5月26[日]
《会場》花巻市立東和図書館ロビー(花巻市東和町安6-90)

土澤アートクラフトフェア 2024春
《日時》5月4日[土]/5日[日]
《場所》土沢商店街/萬鉄五郎記念美術館前

Access Information

萬鉄五郎記念美術館 ヨロズテツゴロウキネンビジュツカン

YOROZU TETSUGORO MEMORIAL MUSEUM OF ART

Address
〒028-0114
花巻市東和町土沢5-135
Website
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/bunkasports/bunka/1019887/yorozutetsugoro/1002101.html
Updated Date:2024.7.17
Created Date:2024.7.17