ID:24768

特集陳列「室町時代の漆芸」

Venue

東京国立博物館

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

Period

April 1 (Tue), 2008 ~ June 29 (Sun), 2008

Exhibition Outline

特集陳列「室町時代の漆芸」 トクシュウチンレツ「ムロマチジダイノシツゲイ」

室町時代には、蒔絵(まきえ)技術は前代より精巧なものとなって、ほぼすべての付加技法が出揃い、いくつもの技法を組み合わせた、複雑な表現が見られるようになりました。また、当時の連歌(れんが)の流行を受けて、有名な和歌をあらわしたデザインの蒔絵作品が数多く伝わっています。

さらにこの時代、幕府主導の下に対明(みん)貿易が組織的に行なわれるようになり、中国など海外の文物の流入に拍車がかかります。当時中国や朝鮮等からもたらされた美術工芸品は「唐物(からもの)」と呼ばれて尊重されました。将軍家をはじめ有力武家の間では、生活空間をおびただしい量の唐物で飾ることが流行します。このような唐物重視の文化は、各方面にさまざまな影響を及ぼしました。漆芸の分野でも、堆黒(ついこく)や堆朱(ついしゅ)など中国の彫漆(ちょうしつ)の影響を受けて鎌倉彫(かまくらぼり)が生まれ、鎗金(そうきん)を写して沈金(ちんきん)の技法が発達するなど、中国漆器をまねることから新たな技術が発展したのです。これらは当初は模倣からはじまった技法ですが、年代が降るにつれて技術・文様ともに和様化が進み、独特の素朴な趣を呈する作例が多く見られるようになります。

Closing Days
月曜日(ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
Admission (tax included)
一般600(500)円、大学生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
Exhibition Website
http://www.tnm.jp/
Exhibition Inquiries
03-5777-8600(ハローダイヤル)

Access Information

東京国立博物館 トウキヨウコクリツハクブツカン[ウエノコウエン]

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

Address
〒110-8712
台東区上野公園13-9
Website
https://www.tnm.jp
General Inquiries
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
Updated Date:2010.10.8
Created Date:1999.3.31