第10回 かようびじゅつかん ― 荒川ナッシュ医ワークショップ "メガどうぞご自由にお描きください"

国立新美術館では、平成29（2017）年度より、近隣地域の学校を休館日の美術館へ招待する「かようびじゅつかん」を開催しています。館内が混み合う開館日ではなく、休館日に展覧会を無料で観覧できる「かようびじゅつかん」は、子どもたちが他の観覧者に気兼ねすることなく作品と向き合い、感想を語り合うことができる貴重な機会となっています。
令和6（2024）年度2回目の開催となる「第10回かようびじゅつかん」は、国立新美術館では初開催となるパフォーマンス・アーティストの個展「荒川ナッシュ医　ペインティングス・アー・ポップスターズ」において実施し、小学校3校が参加しました。これまでは展覧会の鑑賞が中心でしたが、今回は荒川ナッシュ医さんと子どもたちが全長100メートルの大きな絵画を制作するワークショップと、展示室内で参加型の作品《メガどうぞご自由にお描きください》を体験するプログラムを行い、子どもたちはアーティストの感性に直に触れながら、自身も「表現者」として作品制作と展示空間作りに参加しました。美術館の広々とした空間で心を開放し、アーティストと一緒に思うままに体を動かして、自由に創作する喜びを知る特別な一日となりました。
159人の子どもたちが制作した絵画は、12メートルずつにカットされ、展覧会の重要な作品の一つとして展示室と1階ロビーに展示されました。