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アーティスト・ワークショップ「六本木探究クラブ――重なる土地の記憶マップ」

20071月、港区六本木7丁目の地に開館した国立新美術館は、六本木の街と人々とともに16年の時を重ねてきました。その間、ビルの建設や再開発、街路整備、公園造成などにより街は姿かたちを変え、災害や感染症のパンデミックの影響で日常風景が一変することもありました。そんな「六本木」をとことん探究してみようと、現代美術家の井上唯さんを講師に迎えて、2日間かけたワークショップを実施しました。 

1日目は、ゲストの東京スリバチ学会会長の皆川典久さんによる「六本木スリバチツアー」を行い、参加者全員で国立新美術館を出発して、六本木ヒルズの毛利庭園や六本木墓苑、氷川神社、東京ミッドタウンの檜町公園、乃木神社などを巡りました。傾斜の多い地形やエリアによる街並みの違い、新旧の文化が交錯する様を、実際に街を歩いて体感しました。ツアーの後は、街歩きをして気づいたことや印象に残ったこと、調べてみたいことを参加者全員が出し合い、井上さんからマップ作りについてのお話を聞いて、1日目は終了しました。 

ワークショップの2日目が行われるまでの2週間、参加者は各自で六本木の地形や水脈、地名、建築、カルチャーなど関心のあるトピックについてリサーチし、見つけた情報をインターネット上の共有ファイルに書き込んでいきました。 

2日目は、ツアーやリサーチを通じて浮かび上がってきたキーワードを整理した後、マップ作りに取り掛かりました。参加者は3チームにわかれて、江戸時代から現在までの地図の上に敷いた半透明の白布に、抽出したキーワードやイメージに合わせて作った様々なオブジェを縫い付けたりピンで留めたりして、3つのマップを制作しました。過去から現在までの六本木の地にあった水脈や寺社、葬送の煙、坂、ミラーボール、高層ビル、グラフィティなどが布のマップに留められていきました。ワークショップの最後には、全員でマップを鑑賞し、3枚を重ねてそのイメージを共有しました。 

井上さん、皆川さんと参加者が六本木をとことん調べた「六本木探究クラブ」。六本木という土地とそこに蓄積された生活の記憶を半月かけて探究して、街の陽と陰の姿を知り、その奥深くにある魅力を発見する、稀有なクラブ活動となりました。 

日時 2023年2月26日(日)10:00~15:30、3月12日(日)10:00~16:00
会場  国立新美術館 別館3階多目的ルーム他
講師  井上 唯(現代美術家)
ゲスト 皆川 典久(東京スリバチ学会会長)
対象 高校生以上
参加費 ひとり2000円
参加人数 11人

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