ID:7117

猪熊弦一郎展 ニューヨークからの発信

会場

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art

会期

2004年6月6日(日) ~ 2004年7月19日(月)

展覧会概要

猪熊弦一郎展 ニューヨークからの発信 イノクマゲンイチロウテン ニューヨークカラノハッシン

今回の展覧会では、猪熊の70余年に渡る画業の中で1955年を皮切りに劇的に変化を遂げた20年間にスポットを当てて抽象画の変貌を振り返るものです。一口に20年と言ってもその歳月は、生まれたばかりの赤ん坊が成人を迎えるまでの長い時間です。1955年は、猪熊がニューヨークという初めての地に脚を踏み入れ、抽象画という新しい表現を開始した年にあたります。
アメリカで当時隆盛を振るった抽象表現主義の影響を受け産声をあげた猪熊の抽象絵画が、
20年という長い月日の中でどのように移り変わっていったのかを、所属したウィラード・ギャラリーでの個展で発表した作品を展示します。ニューヨーク滞在の間、猪熊はサンパウロ・ビエンナーレを始め国内外の展覧会にも多く出品していますが、なぜここでウィラード・ギャラリーでの発表作品に絞ったかという理由は、まず、個展という同じ形式で、しかもある程度の定期的な発表であったということです。同じスタンスでの発表作品を順に追うことで、純粋にその変化を捉えることができ、そのことによって新しい発見があるのではないかと考えたからです。
ウィラード・ギャラリーで発表された作品は数多く、当美術館にはその一部しか収蔵されていませんから、各回の展覧会の様子を全て伝えることは難しいので、今回は猪熊、あるいは猪熊の友人が撮影した展示風景の写真を補助的に展示します。
ニューヨークでの日々を振り返り、猪熊は次のように記しています。
―私はいま、ニューヨークで暮らした二十年間が決してむだでなかったことに満足している。一つには無名の作家がいつしか世に出、活躍しやがてまた見捨てられていくといった時代の移り変わりを目のあたりにすることが出来たからである。-中略-作家というものは決して後ろを向いてはいけないということだ。前を向くことが進歩だとは決して思わないが、それにしても歴史のすう勢は必ず未来、未知の世界へ向かうべきものなのではないだろうか。芸術に「後返り」はないのである。(「ニューヨークの画家たち十選10」猪熊弦一郎日本経済新聞24面1977年11月30日)―
移り変わりの激しい世界に敢えて飛び込み、その中で戦い続けた画家の姿を、作品を通してご紹介いたします。

主催者
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
財団法人 ミモカ美術振興財団
観覧料
一般 700円 (560円)
大学生 500円 (400円)
高校生以下 無料
( )は前売り及び20名以上の団体料金
(常設展を含む)
展覧会ホームページ
http://mimoca.org
展覧会問合わせ先
TEL : 0877-24-7755 FAX : 0877-24-7766

会場情報

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 マルガメシイノクマゲンイチロウゲンダイビジュツカン

Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary Art

会場住所
〒763-0022
丸亀市浜町80-1
ホームページ
https://mimoca.org
更新日:2010年12月14日
登録日:1999年3月31日