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ID:63386

所蔵作品展

パッション20 20PASSIONS for Crafting Crafts

今みておきたい工芸の想い

Venue

東京国立近代美術館工芸館

Crafts Gallery, The National Museum of Modern Art, Tokyo

Period

2019年12月20日(金)~2020年3月8日(日)

Exhibition Outline

所蔵作品展 パッション20 パッション20 今みておきたい工芸の想い

20PASSIONS for Crafting Crafts

工芸とパッション。この2つの言葉をならべたときに、皆さんの頭のなかではどのような物事がイメージされるでしょうか?たとえばまだ見ぬ色や質感を求めて試行錯誤をくりかえす陶芸家?確かにこれも工芸に典型的なパッション。多種多様な素材と専門的技術の組み合わせによって工芸の造形言語の可能性は無限ですが、それらを高度に体得するほど焦点は鋭く、また仕上がりの完成度にも重点が置かれる傾向があります。一方で、工芸とパッションのならびに違和感を抱く方もいるかもしれません。本来的に機能という要件をそなえる工芸では、さまざまな思惑は造形のうちに収斂され、私たちはただそれを装飾性や風合いのうちに味わうだけでいいように企まれているからです。そのせいか、うっかりすると工芸の鑑賞範囲が限定されることもあります。それはなんとももったいない!
とはいえうっかりしがちなのは工芸の本性ばかりのせいともいえません。この「工芸」が今日のようなジャンル名となったのは明治期に入ってのこと。「美術」という翻訳語の内訳を、近代化の旗印とされた西欧の価値基準に照らし合わせたときにこぼれ落ちた物事を総称するべく、古い書物から引き出してきたものでした。以来社会制度や教育現場において工芸鑑賞の環境はややもするとノイジー。少なくとも早くは平安期にその価値を堪能し、やがて床の間という日常に一種聖別された空間まで設えて見る対象としていたのに。もったいない、と繰り返したくなってしまいます。
けれど近代は、多様性と曖昧さの混濁したこの領海を自覚的に捉えなおして挑む機会をももたらしました。あるときは国の威信をかけて、また用の美と定義したかと思えば、そうではない、用と美なのだといい直したり、伝統や前衛の語を付して「私」との距離を測ってみたり。そうこうするうちに世界に向き合うスタンダードを探っていたはずが、思いがけず「日本」に直面する。工芸と日本、2つの原像が重なり合う事象に刺激を受けた制作が近年増えてきています。
本展では近代エ芸を代表する作家の言葉や活動・出来事から20を抽出し、それぞれの局面におけるパッションをご紹介します。 もしそこから浮かび上がる工芸の軌跡を美術の近代と対照したくなったら、徒歩5分のところにある東京国立近代美術館本館にもどうぞお運びください。なお東京での工芸館での展観は本展が最後となります。

Organizer
東京国立近代美術館、文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会
Sponsership and Cooperation
MOMAT支援サークル=木下グループ、ラグジュアリーカード、株式会社三井住友銀行、東海東京証券株式会社、三菱商事株式会社、大日本印刷株式会社、アバントグループ、株式会社三美テックス、ウェーバー・シャンドウィック
2019年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創成事業
Closing Days
月曜日(1/13、2/24は開館)、年末年始(12/28日[土]-2020/1/1[水・祝])、1/14(火)、2/25(火)
Opening Hours
10:00 ~ 17:00
(入館は16:30まで)
Admission (tax included)
一般250(200)円、大学生130(60)円
○( )内は20名以上の団体料金。消費税込。
○高校生以下および18歳未満、65歳以上、MOMATパスポートをお持ちの方、友の会、賛助会員(同伴者1名まで)、MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、社員証、障害者手帳をご提示ください。

無料観覧日=2020年1月2日(木)、1月5日(日)、2月2日(日)、3月1日(日)
Exhibition Tours
*会期中一部展示替えがございます。
Exhibition Website
https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/passions2019/[Open in new window]

Events

セルフガイド 会期中先着20000名
パッションに満ちた作家の言葉や時代背景などを美しい写真とともにご紹介します。

#20passions 会期中先着2020名
パッションをつなげるネットワークイベント。参加者には「パッションバッグ」をプレゼント。

アーティストトーク 各日14:00-15:00
1/13(月・祝) 古伏脇司(漆芸家)
1/26(日) 須藤玲子(テキスタイル・デザイナー)
2/23(日) 築城則子(染織家)
2/24(月・休) 十三代三輪休雪(陶芸家)

撒蠟デモ&トーク 先着20名
1/12(日)14:00-15:30 福本繁樹(染色家)

研究員によるギャラリートーク 各日14:00-15:00
1/5(日)、2/9(日)

バッジ&トーク 各日10:30-12:00、13:00-15:30 各回先着50名
バッジ制作ワークショップとギャラリートーク。
1/19(日)、2/16(日)

タッチ&トーク 会期中の水・土曜日 14:00-15:00
「さわってみようコーナー」とギャラリートークの2部構成で展覧会の見どころをご紹介。

Touch & Talk in English 英語タッチ&トーク
日本文化を英語で語りたい日本人の方のご参加も大歓迎。
2/15(Sat.)11:00-12:00, 2/28(Fri.)14:00-15:00
3/6(Fri.)14:00-15:00, 3/7(Sat.)11:00-12:00

パッションムービーズ 会期中会場で上映
上原美智子(織)、高橋禎彦(ガラス)、橋本真之(金属)の工房から熱いパッションを視覚と音とを通して届けます。

さわってプリーズ
須藤玲子とNUNOチーム監修による休憩室でくつろぎながら日本の自然を織り込んだテキスタイルをご体感ください。各生産地の様子を届ける映像もご紹介します。

プログラムはいずれもご予約・参加費不要[18歳以上の方(65歳以上・高校生は除く)は要観覧券]
詳細はWEBをごらんください
www.momat.go.jp/cg

Access Information

東京国立近代美術館工芸館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカンコウゲイカン

Crafts Gallery, The National Museum of Modern Art, Tokyo

Address
〒102-0091
千代田区北の丸公園1-1
Website
https://www.momat.go.jp/cg/[Open in new window]
General Inquiries
03-5700-8600 (ハローダイヤル)
Updated Date:2019.12.18
Created Date:2019.12.18

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