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東邦フランチェスカ展

―あの頃の話をしよう

Venue

Oギャラリーeyes

O Gallery eyes

Period

2019年2月18日(月)-3月2日(土)

Exhibition Outline

東邦フランチェスカ展 トウホウフランスチェスカテン ―あの頃の話をしよう

あの頃の話をしよう
昨年より、1980年代のアートを扱う展覧会が金沢や大阪等で開催され話題になっている。
私にとって80年代は遠い昔という感じで、女子高に通っていた頃、美術準備室の隅に埋もれていた古い美術雑誌とかで、当時のアートシーンを知る程度だった。ニューペィンテイングやインスタレーション、シュミレーションアートって書かれた表紙の雑誌もあったけど、掲載写真だけ見て感じた事は、国内外問わずバラエティに富んでるという印象だった。
アート以外での80年代といえば、カルチャークラブ、デュラン・デュラン、ポリス、シンディ・ローパー、アーハ、ザ・スミス、ヴァン・ヘイレン、カイリー・ミノーグ、ガンズ・アンド・ローゼズといった洋楽のイメージが強くて、かなりノリのよい感じ。
父によると、80年代はアナログレコードからコンパクトディスク(CD)への転換期で、ジャケットのサイズまでコンパクトなCDに「物足りない」と嘆いたそうな。
そんな父に80年代の事を尋ねると、国内では土地や株価の上昇で経済が好景気に沸き、東京ディズニーランドの開園やコンビニが全国に普及する中、海外ではイラン・イラク戦争が連日ニュースで報道され、旧ソ連でチェルノブイリ原発事故が起こる等、明るい印象ばかりではなかったという。
美術雑誌や展覧会で見る80年代って、70年代の傾向と比べて解放感があるし、「ニュー・ウェイブ」と言われるだけあって、奔放さとうねりのような勢いを感じた。それまでとは異なる表現の拡張や多用な媒材の導入、閉塞感を無くそうと社会や鑑賞者との関わり方を模索してたような時代だったのかな~。
一方、海外から持ち込まれたコンテクストや潮流を無防備に受け入れ、それに隷属するようなかたちでスタイルのみが先行し、何のアクチュアリティも見出せない、ただ雄弁な振りだけが目立つ作品も少なくない気がした(造形的に豊かなのに欠落感があるというか、軽妙なのにぬるっとした感じ)。
今回はそんな80年代のイメージを取り入れてみようと、でもぬるっとしたのは嫌なので、画廊の人に「80年代の明るくてパンチの効いた曲…当時のレコードって持ってませんか」と尋ねると、その頃に観た映画「地獄の黙示録」で使用された「ワルキューレの騎行」ならあるとの事で、それを聞きながら展覧会のプランを考えてみる事にした(確かにパンチが効いている!!でもこれって80年代?)。
30年後、「あの頃の話をしよう」って言ったら、どの世代が何の話題に触れて話しをするのだろう。
E.E.Jenny(東邦フランチェスカ・代表)

Closing Days
<日曜日・休廊>
Opening Hours
11:00 ~ 19:00
土曜日17:00

Access Information

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Address
〒530-0047
大阪市北区西天満4-10-18 石之ビル3F
Website
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
Updated Date:2024.10.22
Created Date:2019.1.15