ID:59149

OZONE TAMAKI OZONE TAMAKI EXHIBITION

ダイジニオモウコト

Venue

ギャラリー島田

Gallery:Shimada

Period

2018.10/13(土)~24(水)

Exhibition Outline

OZONE TAMAKI OZONE TAMAKI ダイジニオモウコト

OZONE TAMAKI EXHIBITION

小曽根環は2010年に初めてギャラリー島田deuxに登場, '13、を経て'15にBIFでの個展へと、その都度、微細なまでに空間の特性と響き合う作品で構成してきた。それは自然がデザインした揺らぎの表徴である木目を抽象と具象の間(あわい)で描くことであり、私たちの規則的な心拍に微細にゆれる不規則な波動のような揺らぎとシンクロした美しい空間としてあり続けてきた。
自然が造形した木目は幼き頃に暮らした家の柱や床であったり、ギャラリー島田の床であったりする。小曽根の存在証明としてのゆらぎ空間の再構築」は時間に孕みこまれた記憶と美的感性の表出であり、私たちのそれと共振する。
前回の'15ではB1Fの空間特性である高い天井、柱、可動壁を周到に作品と一体化するため、照明器具まで取り換える徹底ぶりだった。この時、ギャラリー入口のパティオに面した大きなガラス面に、木目を描いていくライブペインティングを行った。
ライブといっても即興ではなく、描きたい木目を忠実にガラス面に丁寧に再現した。ギャラリー島田HPにあるスタッフblog2015年5月17日には無心に描き続ける小曽根の姿と外部空間を借景とする木目を見ていただける。木漏れ日との競演。晴れの日、曇りの日、昼、夕、さまざまに表情が変わる。この時、小曽根は「借景」を発見した喜びに輝いていた。そして'17の港都KOBE芸術祭に招待され屋外展示の二つの作品に参加。一つは木目の大作が夜にはライトアップされ海と空と、そして木目が長い時を繋ぎ美しく凛とあった。二つ目の神戸神戸空港の展望デッキでは朝、昼、夜、厳しい自然の移ろいの中で強度のある作品への止揚に迫られ、その新しい試練から木目を超えた。
小曽根の長い木目への拘りは、空間全体を支配することへの挑戦であったが、自然全体を支配することは出来ないことを知った。今、晴れ晴れと自然がデザインした揺らぎの表徴から、自らの揺らぎを作品として刻印するところへ至った。
島田誠

Opening Hours
11:00 ~ 18:00
*最終日~16:00

Events

◎サロンコンサート
10月20日(土)17:00~ アンビエントな旋律を奏でるCoupieが小曽根環の創出する空間からインスパイアされた楽曲を演奏・入場無料
ギャラリートーク&司会:越智裕二郎(西宮市大谷記念美術館館長)

Access Information

ギャラリー島田 ギャラリーシマダ

Gallery:Shimada

Address
〒650-0003
神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1F
Website
https://www.gallery-shimada.com
Updated Date:2018.10.2
Created Date:2018.10.2