ID:5649

銘~茶道具の愛称~

第111回藤田美術館春季展

Venue

藤田美術館

Fujita Museum of Art

Period

March 21 (Fri), 2003 ~ June 8 (Sun), 2003

Exhibition Outline

銘~茶道具の愛称~ メイ チャドウグノアイショウ 第111回藤田美術館春季展

茶道具につけられた「銘」という愛称をごぞんじでしょうか。太郎、満月、大津・・・と数々の茶道具には銘がつけられ、親しまれてきました。
品物に愛称を付け、同質同型の他の品と区別し愛玩する歴史は、古くから日本でおこなわれてきました。楽器の中でも特に名器に名前が与えられた例が平安時代の『枕草子』に出ており、これらは「名」、時代が下がると「号」とも呼ばれてきました。
室町、桃山時代には、お茶の世界でも特に価値の高かった茶壺に様々な愛称が与えられ、もてはやされました。千利休以後、17世紀になってこれらの愛称が「銘」と呼ばれるようになります。
「銘」の文字が使われるようになった由来はよく分かりませんが、銘茶、銘木、銘菓の単語があるように「上質なもの」の意味があり、特に他より抜きん出た物と捉えられたのかもしれません。
茶道具に銘がつけられた理由はいろいろですが、それぞれ歴史や言われ、イメージという付加価値を与える働きをしています。それは旧所有者や旧所有地の名。色や形からの連想。作品や製作にまつわる逸話などが主体となっています。
今回の展覧会では当館所蔵の茶入、茶碗、茶杓をはじめとする茶道具の内より「銘」を持つ作品を集めました。茶道具をそのものとして鑑賞するだけでなく、銘という言葉が持つ魔力も同時にお楽しみいただければ幸いです。

Organizer
財団法人藤田美術館
Closing Days
月曜日(4/28・5/5は開館)、5/6
Admission (tax included)
大人 700円
高大生 400円
小中生 200円
※20名以上の団体は50円引き
Exhibition Website
http://www.city.okayama.jp/museum/fujita/
Exhibition Inquiries
代表 06-6351-0582

Access Information

藤田美術館 フジタビジュツカン

Fujita Museum of Art

Address
〒534-0026
大阪市都島区網島町10-32
Updated Date:2010.12.10
Created Date:1999.3.31