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ID:55219

平成29年度コレクション展 第3期

●名品ベストⅡ
●宮崎の美術Ⅱ
●猫・ねこ・ネコ
●瑛九の世界Ⅱ
●彫刻と素材

Venue

宮崎県立美術館

MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM

Period

9月16日(土)~12月20日(水)

Exhibition Outline

平成29年度コレクション展 第3期 ヘイセイ29ネンドコレクションテンダイ3キ ●名品ベストⅡ
●宮崎の美術Ⅱ
●猫・ねこ・ネコ
●瑛九の世界Ⅱ
●彫刻と素材

名品ベストⅡ
宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの柱にそって、作品収集を進めています。
展示室1では、この中からコレクションを代表する国内外の名品、当館が誇るシュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介するとともに、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行います。今回は、ボナールやクレー、デ・キリコら海外作家、海老原喜之助、オノサト・トシノブら国内作家の名品に加え、デルヴォーの版画集より「麗しき最期の日々」を特集展示しています。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。

宮崎の美術Ⅱ
明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。
一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追究した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆づかいで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。
ここでは、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、小林市生まれの小野彦三郎による油彩画と、そのもとになったスケッチ等を併せて紹介するコーナー展示も行います。本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。

猫・ねこ・ネコ
その魅惑的な瞳やしなやかな身のこなしで私たちを魅了し続ける猫たち。
ここでは、10月~12月に開催する特別展「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」に合わせて収蔵作品の中から猫を描いた作品を紹介します。
塩月桃甫は、油彩や水彩、素描により様々な猫を描いています。表現はそれぞれ異なりますが、どの作品からも桃甫の猫に対する愛情が伝わってきます。
浜田知明の猫は、毛を逆立て、威嚇(いかく)するかのようにこちらを見つめ、見るものの不安をかきたてます。
長谷川潔は、窓越しのおだやかな光の中にたたずむ猫を幾何学的な空間と繊細な陰影で描き、神聖な雰囲気を感じさせます。
作家たちが、それぞれの独自の表現により描き出した多彩な猫の姿をお楽しみください。

瑛九の世界Ⅱ
宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。
20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。
今回の展示では、油彩や版画など、各領域の代表的な作品に加え、瑛九と交流のあった靉嘔や池田満寿夫などの作品を特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。

彫刻と素材
彫刻には木、粘土、ブロンズ(青銅)など多種多様な素材が用いられます。本展示では、素材の特徴やそれがもたらす効果などに着目して作品を紹介します。
光を追求したフランス印象派絵画に関心をもったロッソは、彫刻にも同じく光の効果を取り込もうとしました。そのために用いたのが“蝋”です。やわらかな色彩で柔軟性に富む蝋は、繊細な光と陰のグラデーションを表現することに適しています。
マンズーは、枢機卿を数多く制作しています。本作品では堅牢で重厚感がある貴重な黒檀(こくたん)材が使われています。黒檀とピラミッド型に単純化された形態があいまって、一層厳かな雰囲気を漂わせています。
その他、金属、皮、木など様々な素材を用いたトルッビアーニの作品なども展示します。
作品それぞれに異なる素材が放つ彫刻の魅力をお楽しみください。

Events

参加無料 ギャラリートーク
展示の見どころや作品について、わかりやすくお話しします。途中からのご参加も可能ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
●場所:コレクション展示室
●所要時間:30分程度

9月16日(土)14:00~宮崎の美術小野彦三郎とスケッチ 展示室2

9月30日(土)15:00~彫刻と素材 展示室4(彫刻展示室)

10月14日(土)15:00~瑛九と交流のあった作家たち 展示室3(瑛九展示室)

11月4日(土)15:00~コレクションも猫だらけ 展示室2

11月18日(土)15:00~国内外の名品デルヴォー版画集を中心に 展示室1

Access Information

宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン

MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM

Address
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
Website
https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/[Open in new window]
Updated Date:2017.12.5
Created Date:2017.8.29

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