ID:4725
丸木位里・丸木俊が描いた中国
日中国交正常化30周年記念
Venue
原爆の図 丸木美術館
Maruki Gallery for Hiroshima Panels
Period
July 2 (Tue), 2002 ~ September 28 (Sat), 2002
Exhibition Outline
丸木位里・丸木俊が描いた中国 マルキイリ・マルキシュンガエガイタチュウゴク 日中国交正常化30周年記念
丸木位里・俊夫妻の原爆の図が初めて中国で展示されたのは1953年。
コペンハーゲンの世界婦人大会に参加した俊が、その帰途に原爆の図3部作を持って立ち寄ったときのことです。
「原爆」という名を使わずに「日本人災害の図」としての展示でしたが、展覧会はとても大きな反響を呼んだといわれています。これが、俊にとって初めての訪中となりました。
1956年、原爆の図10部作世界巡回展のために、丸木夫妻は二人そろって中国を訪れます。
全10部作を表装する間に夫妻は、西安、重慶、昆明、成都、漢口、南京、蘇州、上海、杭州などを巡り、北京で展覧会を開いたあと国慶節にも参列しています。
こうして次第に中国との交流を深めていった夫妻は、1972年の国交回復後、1981年、1985年の2度にわたって中国美術家協会の招待を受け、スケッチ旅行に訪れました。
1981年には桂林、南京、蘇州、杭州、上海、1985年にはシルクロードの敦煌、ウルムチ、トルファン、カシガルなどを巡りました。
とくに日本軍支配下の炭鉱労働者の姿を描いた「坑夫の図」の画家・周思聰との親交は深く、1992年には、体調を崩していた彼女への病気見舞いという形で最後の訪中旅行をしています。
今回の展覧会では日中国交回復30周年にちなみ、丸木夫妻の5回の訪中による作品の中から共同作品「火焔山」のほか、位里の作品17点、俊の作品24点を紹介します。
水墨画を得意とする位里は中国の広大な山水風景に魅せられ、人物デッサンが得意な俊は各地方の風俗などを細やかに観察しながら、数多くの作品を残しました。
中でも4曲1双の大作「火焔山」(1985年制作)は、社会的主題を中心に展開してきた夫妻の共同制作としては非常に珍しく、ラクダや飛天など中国西方の風景・風俗を描いた作品で、夫妻がかの地で受けた印象の強さを伺わせるという点で、たいへん興味深いものです。
中国に深い愛着を寄せていた夫妻のこれらの作品は、私たちにとっても親しみ深い身近な中国の姿を伝えてくれることでしょう。
- Organizer
- 原爆の図 丸木美術館
- Closing Days
- 月曜日(祝日の場合はその翌日)、夏休みは開館
- Admission (tax included)
- 大人 700円
中高生 500円
小学生 350円
※20名以上団体は100円引 その他割引あり - Exhibition Website
- http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
- Exhibition Inquiries
- tel:0493-22-3266
Access Information
原爆の図 丸木美術館 ゲンバクノズマルキビジュツカン
Maruki Gallery for Hiroshima Panels
- Address
-
〒355-0076
東松山市下唐子1401
Created Date:1999.3.31