ID:38039
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人 Takeuchi Seiho
その筆は、極限を超える。
Venue
東京国立近代美術館
The National Museum of Modern Art, Tokyo
Period
2013年9月3日[火]―10月14日[月・祝]
Exhibition Outline
竹内栖鳳展 近代日本画の巨人 タケウチセイホウテン キンダイニホンガノキョジン
Takeuchi Seiho
日本画家の竹内栖鳳(1864-1942)は京都に生まれ四条派の幸野楳嶺 (こうのばいれい) に学び, 京都画壇の近代化の旗手として土田麦僊 (つちだばくせん) をはじめとする多くの後進に影響を与えました。
栖鳳は積極的に他派の筆法を画に取り入れ, また定型モティーフとその描法を形式的に継承することを否定し, 画壇の古い習慣を打ち破ろうとしました。その背景には, 明治33(1900)年のパリ万博視察のための渡欧がありました。現地で数々の美術に触れ, 実物をよく観察することの重要性を実感したのでした。
しかし, やみくもに西洋美術の手法を取り入れたのではないところに栖鳳の視野の広さがありました。江戸中期の京都でおこった円山派の実物観察, それに続く四条派の軽妙洒脱な筆遣いによる情趣の表現は幕末には形式的なものとなり, 定型化したモティーフとそれを描くための筆法だけが残ってしまいました。栖鳳は実物観察という西洋美術の手法をもとに, 西洋と肩を並べられるような美術を生み出そうという気概でこれら伝統絵画の根本的理念を掘り起こそうとしたのです。
栖鳳の作品の前に立つと, あたかもその対象にじかに触れているかのような感覚におそわれますが, よく見ると, 描かれているものが実物とかけはなれていることもしばしばです。それは, 丹念な実物観察を行いながらも, その目的は外形写生ではなく, あくまでも対象の本質をつかむことにあったことを表しています。
本展は, 栖鳳の代表作, 重要作, 長らく展覧会に出品されてこなかった作品約100点, 素描などの資料約50点で栖鳳の画業を通観し, 栖鳳が新たな時代に築いた日本画の礎を示します。
- Organizer
- 東京国立近代美術館、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション
- Sponsership and Cooperation
- 協賛|旭硝子、大伸社
- Closing Days
- 月曜日(9月16日、23日、10月14日は開館)、9月17日[火]、24日[火]
- Opening Hours
- 10:00 ~ 17:00
- (毎週金曜日は20:00まで)、入場は閉館の30分前まで
- Admission (tax included)
- [当日] 一般 1,300円|大学生 900円|高校生 400円
[前売] 一般 1,100円|大学生 800円|高校生 300円
[団体] 一般 900円|大学生 600円|高校生 200円 - *前売券は6月24日(月)から9月2日(月)まで販売。
*展覧会会期中は当日料金で販売。
*団体は20名以上。
*中学生以下, 障がい者手帳等をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
*料金はすべて消費税込。
*本展の観覧料金で入館当日に限り, 同時開催の「MOMATコレクション」(8月10日[土]―10月14日[月・祝])もご覧いただけます。
主なチケット販売場所|
東京国立近代美術館, チケットぴあ[Pコード=765-631 (前売/当日)], ローソンチケット[Lコード=36838 (共通)], セブン-イレブン[セブンコード=022-387 (共通)]ほか, 主要プレイガイド――*手数料がかかる場合があります。 - Exhibit Replacement
- *会期中展示替えがあります。
- Exhibition Tours
- 京都市美術館|2013年10月22日[火]―12月1日[日]
- Exhibition Website
- http://www.momat.go.jp/Honkan/takeuchi_seiho/index.html
Events
関連講演会
9月7日[土] 14:00-15:30
高階秀爾 (大原美術館長, 東京大学名誉教授)
「竹内栖鳳 ―もうひとつの西洋体験― (仮題)」
会場|東京国立近代美術館講堂 (地下1階)
*開場は開演30分前 *参加無料 (140名)
要申込 (応募者多数の場合は抽選とさせていただきます)
郵便往復はがきの
往信用裏面に郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を
返信用表面に郵便番号・住所・氏名を明記のうえ, お申し込みください。
締切|8月9日[金] *当日消印有効
申込・問い合わせ先|
〒106-0032 東京都港区六本木4-8-7 六本木三河台ビル7F
「竹内栖鳳展」広報事務局「講演会」係
電話|03-6863-3409
*1枚の往復はがきで2名までの応募可。
2名応募の場合は往信用裏面にそれぞれの氏名を明記してください。
9月28日[土] 14:00-15:30
平野重光 (美術史家)
「竹内栖鳳の芸術について ―女性像にちなんで―」
会場|東京国立近代美術館講堂 (地下1階)
*開場は開演30分前 *参加無料 (140名), 申込不要
Access Information
東京国立近代美術館 トウキョウコクリツキンダイビジュツカン
The National Museum of Modern Art, Tokyo
- Address
-
〒102-8322
千代田区北の丸公園3-1 - Website
- https://www.momat.go.jp/
- General Inquiries
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
Created Date:2013.5.7