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富山新聞創刊90周年記念
画家 岸田劉生の軌跡
―油彩画、装丁画、水彩画などを中心に―
麗子像、高岡にもあった
雄山家資料を特別展示
Venue
高岡市美術館 企画展示室
TAKAOKA ART MUSEUM
Period
平成25年9月14日(土)―10月20日(日)
Exhibition Outline
富山新聞創刊90周年記念 画家 岸田劉生の軌跡 ガカ キシダリュウセイノキセキ ―油彩画、装丁画、水彩画などを中心に―
岸田劉生(1891-1929)は、明治後期から昭和初期にかけて、近代日本洋画の歩みに最も独創的な芸術的境地を開いて大きな足跡を残しました。17歳で黒田清輝に油彩画を学び、 20歳で武者小路実篤らの文芸誌『白樺』を通じてゴッホやセザンヌを知り、ドイツの画家デューラーら北方ルネサンスの様式に感化を受けてからは精緻な写実を通じて「内なる美」を追求しました。自らの内面に見いだされる深き神秘に写実の道を求め、ついには東洋的な審美観にもとづく超現実的な「写実の欠如の美」にまで到達していきます。
本展は、笠間日動美術館のコレクションにより、白樺派の文学者らとの交流や、後年に傾倒した東洋の美にも触れながら、油彩、水彩、墨画、素描、装丁画、版画作品等に関連資料を含めた約130点で劉生芸術の軌跡をたどります。
《自画像》《麗子十六歳之像》《村娘之図》などの油彩画やパステル画の代表作に加え、装丁画も数多く出品される本展では、劉生の代名詞ともいえる長女麗子の像がさまざまに表されている点が見どころの一つです。また、初公開作品を含め、洋画家として知られる劉生の日本画を広く紹介し、その芸術の根底に流れる精神を紐解きます。
さらに、当地域に関連した特別展示として、1921年から劉生に師事して交流をもった高岡の洋画家雄山通季(1899-1968)ゆかりの書簡類と、劉生の絵日記にも記載のある《麗子微笑》(1922年、本展ポスター掲載作品)など、雄山氏旧蔵の劉生作品を併せて紹介します。
どうかお見逃しなくご覧ください。
- Organizer
- 岸田劉生の軌跡展実行委員会(公益財団法人 高岡市民文化振興事業団・高岡市美術館、富山新聞社、北國新聞社)
- Sponsership and Cooperation
- ●共催/高岡市、高岡市教育委員会、チューリップテレビ、北陸放送、ラジオたかおか、富山新聞文化センター
●後援/富山県、富山県教育委員会、高岡商工会議所、公益社団法人 高岡青年会議所
●協賛/オダケホーム、ゼオンノース、高岡信用金庫、中越パルプ工業、東亞合成、トヨタカローラ富山、日本曹達高岡工場、伏木海陸運送、北陸銀行、富山県民芸術文化祭2013(順不同) ●協力/公益財団法人 日動美術財団 - Closing Days
- 月曜日、ただし9/16,23,10/14は開館し翌火曜日が休館
- Opening Hours
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 入館は午後4時30分まで
- Admission (tax included)
- 一般 1,000円(前売・団体・シニア 800円)
高校・大学生 500円(団体 400円)
中学生以下無料 - ※団体割引は20名以上、シニア割引は65歳以上
■前売券発売所=富山新聞社営業事業部、同高岡支社、富山新聞文化センター、アーツナビ、高岡市生涯学習センター(ウイング・ウイング高岡3F)、高岡市美術館ミュージアムショップ、大和各プレイガイド、ローソンチケット(ローソン/Lコード:54290)ほか
◇身体障害者・精神障害者福祉保健・療育など各種手帳をお持ちの方および付き添いの方(1名)は観覧料が半額です。手帳をご持参ください。
◇企画展のチケットで2Fビコーレギャラリーのコレクション展「彫刻家群像―村上炳人を中心に」をあわせてご覧いただけます。
Events
◎特別対談「劉生の生きた時代の高岡」
日時:10月5日(土)午後2時~ 会場:地階ビトークホール
語り手:雄山龍郎 氏 (長福寺住職、雄山通季氏ご子息)
久泉迪雄 氏 (元高岡市美術館長、久泉共三氏ご子息)
聞き手:村上 隆 (当館館長)
聴講無料(当日先着80席)
◎担当学芸員による連続講座(全2回)
日時:9月21日(土)
「岸田劉生―その38年間の歩み」
日時:10月12日(土)
「麗子像をめぐって」
いずれも午後2時~3時30分 会場:地階 ビトークホール
聴講無料(申込不要、いずれか一つでも聴講が可能です)
◎ギャラリートーク
日時:9月14日(土)、28日(土)、10月19日(土)
午後2時~3時 会場:企画展示室
要観覧券
Access Information
Created Date:2013.4.30