ID:37426
島州一展
「銀河鉄道 77」
Venue
双ギャラリー
SOH GALLERY
Period
2013年4月5日(金)~28日(日)
金・土・日曜日のみのオープン
Exhibition Outline
島州一展 シマクニイチテン 「銀河鉄道 77」
島州一は1950年代より作家としての活動を始めており、前衛的な版の仕事で高い評価を受けました。10数年前からは長野県に居を移し、制作活動を続けております。
1987年に双ギャラリーで行われた「アナログとデジタルの変換」展で、島は机を解体してパーツをトレースする作品を展開致しましたが、その後も様々な形でトレースする行為を発展させています。
近年は絵画と言う手法を用い、初期からのトレースより更に大きく変化してきました。
このシリーズの一つに「Tracing - Shirt」があります。日常島が着用しているシャツをトレースし、平面である絵画に置き換えるという行為です。
これは単なるシャツのトレースという行為のみならず、彼の自宅から見える浅間山の風景をシャツの絵画に重ねています。
彼の視点を通して見える新たな浅間山のかたち、それは彼の心象風景をもトレースしている行為と言えるかもしれません。
島自身のブログでも、今回の作品に関連した文章が掲載されています。
Tracing-Shirt ASAMA→ADATARA 銀河鉄道によせて
2011年3月11日以降、半年ほど経て、今ここに或るという印のイコンとして十字形が生まれ、小諸高原美術館での個展インスタレーションに使われた。
3.11の被災を弔う心からか、自然に父親の形見の黒いネクタイがトレーシングシャツ上に置かれ、その上に更に十字形の、死者たちが、宮沢賢治の銀河鉄道に乗って、暗い宇宙を飛んでいるというイメージで制作が始まった。
そのイメージは、浅間山の象徴であるトレーシングシャツの上に銀河鉄道が生まれ、それが東北地方の安達太良山に続いているという図である。
私の父親を始め、3.11の死者たちが楽しそうに、宮沢賢治の死んだ妹と共に、浅間や安達太良山の上空をいつも漂っている。
Tracing - Shirtの更に発展した形が展開される展覧会となります。
- Opening Hours
- 13:00 ~ 18:00
- 日曜日は17:00まで
Access Information
Created Date:2013.2.27