ID:35786

企画展

小野佐世男 ONO Saseo

モガ・オン・パレード

- Modern Girls on Parade

Venue

川崎市岡本太郎美術館

TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI

Period

2012.10.20(土)→2013.1.14(月・祝)

Exhibition Outline

企画展 小野佐世男 オノサセオ モガ・オン・パレード

ONO Saseo - Modern Girls on Parade

小野佐世男(1905-54)は、モボ・モガが銀座を闊歩した1930年代から、戦後にかけて活躍した画家・漫画家でした。東京美術学校(現東京藝術大学)西洋画科に在学中から芸術性の高い雑誌『東京パック』などに、西洋風のハツラツとした女性像を発表し続け、一躍、人気者となりました。小野が描く女性像には、関東大震災(1923)から復興し、立ち上がろうとする人々への応援と、第二次大戦へと突き進んでいこうとする日本への風刺とが描かれています。
小野は、岡本太郎の父で漫画家の岡本一平(1886-1948)や、太郎の叔父にあたる画家の池部釣(1886-1969)とも交流があり、頻繁に池部宅を訪問していたことを、長男で俳優の池部良はエッセイ集の中で述べています。
小野は、1943年3月、複数の文化人たちと共に陸軍宣伝班としてジャワ(現インドネシア)に派遣され終戦まで駐留しました。1943年にはジャワの人びとの啓蒙活動の一環として啓民文化指導所が開設され、小野は現地の人びとと親しく交流し、近代的な絵画技法を教授したといわれています。
小野は、ジャワでの日々を総括する意味で、1945年、『小野佐世男ジャワ従軍画譜』を現地で刊行しています。今回、その原画を初公開致します。
戦後、捕虜生活を経て復員した小野は人気漫画家として活躍し、本格的に油彩制作を再開し始めて間もない1954年、来日したマリリン・モンローを取材する途上に立ち寄った日劇ミュージックホールで倒れ、49歳の誕生日を目前に急逝しました。
生涯を通して、小野は、時代の風に関わりなく、飄々と闊達に生きていくことの大切さを、モガとしての女性像に仮託して描き続けたように思われます。
本展では、小野佐世男の作品と活躍を、原画・書籍・雑誌・映像など約500点を通してご紹介致します。

Organizer
川崎市岡本太郎美術館、小野佐世男展実行委員会
Sponsership and Cooperation
協力:若山美術館、漫画資料室MORI、株式会社ショウエイ
Closing Days
月曜日(12月24日および1月14日を除く)、12月25日(火)、年末年始(12月29日~1月3日)
Opening Hours
午前9:30 ~ 午後5:00
入館は午後4:30まで
Admission (tax included)
一般900(720)円、高・大学生、65歳以上700(560)円
*( )内は20名以上の団体料金 *中学生以下は無料
※本料金で常設展もご覧いただけます
Exhibit Replacement
会期中、一部作品の展示替えを行います。
Exhibition Website
http://www.taromuseum.jp/exhibition/current.html

Events

●人形劇・トロッコによる人形劇公演
小野佐世男は、創作活動の初期、日本初の現代人形劇団である人形座に、操り人形師として参加しました。当時の演目より、岡本一平原作の作品を、一部再現して、人形劇・トロッコ(代表 潟見英明)により上演いたします。
演目:岡本一平「弥次喜多再興」より「梯子と盥」「海馬鹿山馬鹿」
日時:11月3日(土) 11:00~および14:00~(各回約30分)
11月4日(日) 11:00~および14:00~(各回約30分)
1月14日(月) 11:00~および14:00~(各回約30分)
(上演の無い日は、会場内でビデオ映像を上映いたします。)
場所:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室内(当日先着順50名)
料金:無料(観覧料にてご覧になれます。)

●小野佐世男展記念パネルトークショー
出演者:足立 元(美術史家)
小野耕世(国士舘大学客員教授 小野佐世男長男)
桑原 涼(近現代出版文化研究家)
武田 文(若山美術館館長) (50音順)
日時:11月18日(日) 14:00~
場所:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンス・ホール(当日先着順70名)
入場無料

●小野佐世男展記念講演会
出演者:第1部 小野耕世(国士舘大学客員教授 小野佐世男長男)
演題「父・小野佐世男」
第2部 木村一信(立命館大学名誉教授、プール学院大学学長)
演題「小野佐世男のジャワ ―『ジャワ従軍画譜』を中心に―」
日時:11月25日(日) 14:00~
場所:川崎市岡本太郎美術館 ガイダンス・ホール(当日先着順70名)
入場無料

その他、関連イベントは、当館ホームページで随時お知らせします。
Http://www.taromuseum.jp

Access Information

川崎市岡本太郎美術館 カワサキシオカモトタロウビジュツカン

TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI

Address
〒214-0032
川崎市多摩区枡形7-1-5
Website
https://www.taromuseum.jp/
Updated Date:2012.11.25
Created Date:2012.9.12