ID:34971

特別展

Special Exhibitions

藤田嗣治と愛書都市パリ Tsuguharu Foujita and Illustrated Books in 20th Century Paris

―花ひらく挿絵本の世紀―

Venue

北海道立近代美術館

HOKKAIDO MUSEUM OF MODERN ART

Period

2012.9.15(土)▶11.11(日)

Exhibition Outline

特別展 藤田嗣治と愛書都市パリ フジタツグハルトアイショトシパリ ―花ひらく挿絵本の世紀―

Special Exhibitions Tsuguharu Foujita and Illustrated Books in 20th Century Paris

ヨーロッパにおける挿絵本の歴史は古く、書物としての価値だけでなく、芸術作品として一つのジャンルを形成しています。各時代、画家が本の内容に自らの解釈とイメージによる挿絵を描き、文字と一体化した美しい挿絵本を生み出しました。とりわけ19世紀末から20世紀にかけては、印象派をはじめ新しい美術の潮流が挿絵本の世界に大きな変化をもたらします。画商ヴォラールは、ボナールやピカソ、シャガールら当時の著名な画家たちに依頼して、詩集や小説に版画による挿絵を付した限定版の挿絵本を世に送り出しました。
藤田嗣治(1886-1968)がパリに渡った1913年は、こうした挿絵本興隆の時代のさなかにありました。やがて藤田は、サロン・ドートンヌの会員に推挙された1919年、最初の挿絵本《詩数篇》を手がけます。1921年には同展に裸婦像を出品、後に「すばらしき乳白色の地」と絶賛される画風により一躍パリ画壇で揺るぎない地位を確立、挿絵本制作にも精力的に取り組み始めます。1920年代、藤田は30点以上の挿絵本を手がけ、あの天才ピカソでさえその半数に及ばなかったことを考えると、いかに挿絵本の世界に魅せられていたかがうかがえます。
本展は、1910年代以降に制作が始まり、戦後に至る藤田の挿絵本を一堂に集め、画家としての多面的な才能を紹介します。また、藤田が活躍した両大戦間のパリを中心に、エコール・ド・パリの画家たちが手がけた挿絵本および油彩画も多数紹介し、近代ヨーロッパにおける挿絵本の魅力や背景を探ります。

Organizer
北海道立近代美術館、北海道新聞社
Sponsership and Cooperation
後援:北海道、北海道教育委員会、札幌市、札幌市教育委員会、北海道PTA連合会、北海道小学校長会、北海道中学校長会、北海道高等学校長協会、北海道私立中学高等学校協会、社団法人北海道私立専修学校各種学校連合会
企画協力:林洋子
特別協力:東京国立近代美術館/ランス市立図書館/集英社
協力:JR北海道
企画・運営協力:キュレイターズ
Closing Days
月曜日(ただし9/17、10/8、11/5は開館)、9/18(火)、10/9(火)
Opening Hours
午前9時30分 ~ 午後5時
入場は午後4時30分まで
Admission (tax included)
一般1,000円(800)円、高大生600円(500)円、小中生400円(300)円
( )内は前売り、10名以上の団体、リピーター料金。
*リピーター料金は当館で開催された特別展の半券をご提示いただいた場合の料金(1枚につき1回限り有効)。
これくしょん・ぎゃらりいとの共通券は一般1,300円、高大生700円(当日券のみ)
Exhibition Website
http://event.hokkaido-np.co.jp/foujita/

Events

■講演会「本を装うひと 藤田嗣治」
日時:9月15日(土)午後2時~3時30分
会場:当館講堂(定員240名)聴講無料
講師:林洋子氏(京都造形芸術大学准教授)

■特別講座「デシナトゥール(挿絵画家)としてのジュル・パスキン」
日時:9月29日(土)午後2時~3時
会場:当館映像室(定員50名)聴講無料
講師:柴勤(当館学芸部長)

■特別講座「近代ヨーロッパの挿絵芸術をめぐって」
日時:10月27日(土)午後2時~3時
会場:当館映像室(定員50名)聴講無料
講師:佐藤幸宏(当館学芸第一課長)

■ミュージアム・コンサート「音と絵のあるパリ風景」
展覧会に関連して、展示作品についてのお話と両大戦間のフランスを中心とした音楽をお楽しみいただきます。
日時:11月3日(土・祝)
午前の部:午前11時~12時
出演 ソプラノ早坂佳子 ピアノ影山裕子
午後の部:1時30分~2時30分
出演 ヴァイオリン小林佳奈 チェロ中島杏子 ピアノ影山裕子
お話:午前・午後の部とも佐藤幸宏(当館学芸第一課長)
会場:当館1階ホール 入場無料

■シンポジウム「両大戦間パリの挿絵本文化をめぐって」
藤田嗣治と両大戦間の挿絵本をテーマに学術シンポジウムが開催されます。一般の方々も自由に参加できます。
基調講演:芳賀徹氏(東京大学名誉教授、静岡県立美術館館長)
日時:10月14日(日)午後1時~4時50分
会場:当館講堂(定員240名)聴講無料
*詳しくは当館(011-644-6882)までお問い合わせください

Access Information

北海道立近代美術館 ホッカイドウリツキンダイビジュツカン

HOKKAIDO MUSEUM OF MODERN ART

Address
〒060-0001
札幌市中央区北1条西17丁目
Website
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb
General Inquiries
施設全般について: 011-644-6881
美術全般について: 011-644-6883
展覧会全般、団体観覧について: 011-644-6882
教育サービスについて: 011-644-6884
Fax. 011-644-6885
E-mail: kinbi.gyomu1@pref.hokkaido.lg.jp
テレフォンサービス: 011-612-7000
Updated Date:2012.7.30
Created Date:2012.7.4