ID:24769

特集陳列「高麗茶碗」

Venue

東京国立博物館

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

Period

April 8 (Tue), 2008 ~ July 27 (Sun), 2008

Exhibition Outline

特集陳列「高麗茶碗」 トクシュウチンレツ「コウライジャワン」

高麗茶碗とは朝鮮半島で焼かれた茶の湯の茶碗をいいます。もともと朝鮮の地方窯で量産された日常使いの碗が、日本の茶人の目にとまって茶の湯の碗として取り上げられたもので、侘茶(わびちゃ)が大成される天正年間(1573~92)より評価を高め、さかんに用いられるようになりました。やがて、日本からわざわざ好みの茶碗を注文するようになります。高麗茶碗はもっぱら日本において賞玩されたもので、いわば日本文化に帰化した朝鮮陶磁ということができます。

一方で、高麗茶碗独特の美は、朝鮮時代(1392~1910)の民窯つまり、民間の窯の陶工が生み出したものであることもまぎれのない事実です。近年では高麗茶碗を朝鮮時代の陶磁史や国際交流史の上に位置づける試みが続けられています。窯址や日本の遺跡の発掘成果をも取り入れた高麗茶碗の実証的な研究も、この20年間に大きく進展しました。

東京国立博物館所蔵の高麗茶碗は、松永安左エ門氏(1875~1971)および広田松繁氏(1897~1973)の寄贈品を中心に優品が多く、しかも井戸(いど)、魚屋(ととや)、彫三島(ほりみしま)など多くの品種にわたっていることが大きな特色です。この機会に高麗茶碗の魅力をお楽しみください。

Closing Days
月曜日(ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は開館し、翌火曜日に休館)
Admission (tax included)
一般600(500)円、大学生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
Exhibition Website
http://www.tnm.jp/
Exhibition Inquiries
03-5777-8600(ハローダイヤル)

Access Information

東京国立博物館 トウキヨウコクリツハクブツカン[ウエノコウエン]

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

Address
〒110-8712
台東区上野公園13-9
Website
https://www.tnm.jp
General Inquiries
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
Updated Date:2010.10.8
Created Date:1999.3.31