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湘南の洋画家・大貫松三展

-あたたかな眼差しで描かれた絵。それらを巡る地域の人々と歴史を探求する。-

会場

平塚市美術館

SHONAN THE HIRATSUKA MUSEUM OF ART

会期

2005年10月1日(土) ~ 2005年12月23日(金)

展覧会概要

湘南の洋画家・大貫松三展 ショウナンノヨウガカ・オオヌキマツゾウテン -あたたかな眼差しで描かれた絵。それらを巡る地域の人々と歴史を探求する。-

『原精一寄贈資料整理報告書2003』の編集中に調査が始まった作家・大貫松三(おおぬきまつぞう1905-82)の展覧会です。
大貫松三は平塚高等女学校(現在の江南高校)で6年間教えたという経歴をもち、平塚市との縁が深い画家です。家族、花、果物など身近な題材を描き、戦前は帝展や文展に何度も入選し華やかに活躍しましたが、戦後画壇を自ら離れ、穏やかな画風で多くの作品を描きました。本展ではこれまで取り上げられることのなかった洋画家・大貫松三の生誕100年を機にその作品と生涯の全貌を紹介いたします。
松三を育み、また生活の苦しい時代に援助したのは故郷、神奈川県愛川町の人々でした。したがって繊維業で栄えた愛川町の象徴である八丁式撚糸機、宮大工の技術の高さを示す「みこし」(真土神社)などの関係資料も展示し、街の人々、歴史を紹介します。また縁があって作品を手に入れ、大切にしてきた人々の言葉なども作品と併せて掲示することで、松三を取り巻く多くの人々の存在を伝えます。
このように本展は美術展というだけでなく、地域、人々、産業、歴史的背景がわかる資料をも並置する博物誌的な展覧会です。これは展覧会をみる人々に大貫松三とその作品をより親しいものとして感じていただこうという主旨であり、作家や作品を理解するための手がかりの多様性を示すよう試みたものです。
本店のさらなる特徴として、平塚市美術館の<もの>ワークショップクラブメンバーが大貫松三と愛川町半原について調査・研究してきたという市民参加・協力による調査や準備への関わりがあります。こうした展覧会を開催できるのは、湘南地域の画家である大貫松三にはふさわしい方法であったといえるでしょう。
また、これまで知られていなかった画家の発掘という性格上、展覧会開催を契機にさらに作品や資料が発見されると予測し、それらを展示する参加型の展示スペースを設けます。会期中には教育プログラムとして大貫松三や半原撚糸業の関係者によるお話会(テーブルトーク)を展示室内でおこない、毎週土曜日には<もの>ワークショップクラブメンバーによる展示解説があります。

主催者
平塚市美術館
休催日
毎週月曜休館(ただし、10月10日[月・祝]開館、翌11日[火]休館)
観覧料
一般500(400)円、大高生300(240)円
※( )内は20名以上団体料金
※中学生以下、第2・第4土曜は高校生無料
※平塚市民で身体障害者手帳、療育手帳の交付を受けた方と付き添いの方、平塚市民で60才以上の方は無料
展覧会ホームページ
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
展覧会問合わせ先
平塚市美術館Tel.0463-35-2111

会場情報

平塚市美術館 ヒラツカシビジュツカン

SHONAN THE HIRATSUKA MUSEUM OF ART

会場住所
〒254-0073
平塚市西八幡1-3-3
ホームページ
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
更新日:2010年9月21日
登録日:1999年3月31日