ID:78008

「こころのインフラ」展

-地域のコレクションから-

会場

高岡市美術館 企画展示室1

TAKAOKA ART MUSEUM

会期

2024年10月12日[土]-27日[日]

展覧会概要

「こころのインフラ」展 「ココロノインフラ」テン -地域のコレクションから-

阪神・淡路大震災、東日本大震災、そして今年1月に発生した能登半島地震。震災は私たちから容赦なく多くのものを奪い、大きな悲しみや苦しみの中で私たちは復興活動を続けています。今回、文化財レスキューをテーマとするシンポジウムに合わせた企画展を開催し、当館が収蔵する地域の伝統工芸作品や地域の作家たちの作品にスポットをあてます。私たちの傍にはこんなにも大切なものがあふれていることに気づき、見つめ、大切にしていくことが真の心の復興であり、本展を通してこころのふるさと、こころのよりどころを再発見していく「もう一つの復興のかたち」を提唱します。

主催者
公益財団法人高岡市民文化振興事業団 高岡市美術館
協賛・協力等
共催/高岡市、高岡市教育委員会
後援/独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター、富山県、富山県教育委員会、北信越博物館協議会、富山県博物館協会
休催日
10/15[火],21[月]休館
開催時間
9:30 ~ 17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
観覧無料
展覧会ホームページ
https://www.e-tam.info/tam_exhibition/1299/

イベント情報

シンポジウム前夜祭[関係者のみ]
富山県における 文化財防災に関する専門家会議
-令和6年能登半島地震への対応を受けて-
2024年10月19日[土]13:00-15:45
高岡市美術館 企画展示室2
[1]事例報告
進行/建石 徹(文化財防災センター/皇居三の丸尚蔵館)
事例報告者/廣瀬直樹(氷見市立博物館)
金三津英則(射水市教育委員会)
佐伯貴之(高岡市教育員会)
澤田茉伊(地盤工学会/東京工業大学環境・社会理工学院)
森本英裕(日本建築学会/レトロフィット合同会社)

[2]意見交換・総括
進行/村上 隆(高岡市美術館)
登壇/金三津英則、佐伯貴之、澤田茉伊、森本英裕
松井広信(富山県教育委員会生涯学習・文化財室)
地主智彦(文化庁)
貝塚 健(千葉県立美術館)
高妻洋成(文化財防災センター)

主催/独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター
共催/公益財団法人高岡市民文化振興事業団 高岡市美術館

高岡市美術館開館30周年記念[参加無料]
シンポジウム「こころのインフラ」を守る
私たちができること-ふるさとの文化財を災害から救うために-
2024年10月20日[日]13:30-15:30(13:00開場)
高岡市生涯学習センター4階(ホール)
主催/公益財団法人高岡市民文化振興事業団 高岡市美術館
共催/独立行政法人国立文化財機構 文化財防災センター、高岡市、高岡市教育委員会、高岡市美術館友の会
後援/富山県、富山県教育委員会、北信越博物館協議会、富山県博物館協会

本年正月の能登半島地震の例をみるまでもなく、最近の日本列島は「大災害頻発時代」に突入したと言えるでしょう。被災直後は人命の救助を第一優先に、生活基盤を支えるインフラ復旧が中心となり、被災した文化財までは手が回りません。国宝や重要文化財などの指定文化財は、元の姿を何とか取り戻せるとしても、未指定の文化財は跡形もなく消えてしまうのが現状です。そして、消えた文化財に喪失感を感じた時、文化財が「こころのインフラ」であることに私たちはようやく気づきます。では、「こころのインフラ」である文化財を守るために、どうすればよいのでしょうか。このような状況の中で日本の文化財防災体制を構築すべく、令和2年10月に独立行政法人国立文化財機構の本部施設として文化財防災センターが設置されました。同センターでは、文化財の減災、被災文化財の迅速な救援体制づくりと技術開発、そして災害時の文化財救援活動の支援という3つの使命を掲げ、多様な文化財に対する防災体制を構築するための事業に取り組んでいます。基調講演では同センターが取り組む活動内容や成果を紹介し、パネルディスカッションでは、阪神・淡路大震災や東日本大震災において実際の現場で活動・経験したパネリストが課題解決について語り合い、多面的・多角的に提言します。このシンポジウムが「こころのインフラ」である文化財のレスキューを広く皆さんとともに考える機会になればと願います。
シンポジウム参加ご希望の方は、申込フォームよりお知らせください。
申込締切/10月19日(土)まで
※当日会場受付も可

【基調講演】13:30~
「文化財の防災と災害復興」
どんな課題も解決。まさに文化財防災の“プロ”が語る!
専門は文化財防災、文化財保存修復科学、木材科学。東日本大震災の時に行なわれた東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業に参画して以来、文化財防災の様々な課題に取り組む。
講師・パネリスト
髙妻 洋成 Yousei Kouduma
国立文化財機構文化財防災センターセンター長

【パネルディスカッション】14:30~
「こころのインフラ」を守る。みんなの手と心をつなげることが使命!
古代から現代にいたる材料と技術の変遷を「ものつくりの歴史」として追究。また、阪神・淡路大震災以降、文化財防災・レスキューの普及・啓発の活動にも携わる。専門は、歴史材料科学、文化財学、博物館学。
コーディネーター
村上 隆 Ryu Murakami
高岡市美術館 館長

世界を舞台に活躍。無形文化遺産を守る現場から直球!
無形文化遺産の保護にかかる調査研究に従事。近年では、1978年に撮影された沖縄久高島の祭礼「イザイホー」の映像のデジタル化・アーカイブ化に携わる他、武力紛争下にあるスーダンのリビングヘリテージの保護にも携わる。
パネリスト
石村 智 Tomo Ishimura
国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部 部長

阪神・淡路大震災で歴史資料の草の根活動。「チラシ1枚も捨てるな!」
主な研究領域は、日本の近代地域社会の形成過程の特質の解明。阪神・淡路大震災以降、大規模自然災害時の史料保全等を進め、また歴史文化の分野での大学と市民との連携事業を展開。
パネリスト
奥村 弘 Hiroshy Okumura
神戸大学理事・副学長、歴史資料ネットワーク代表委員

レスキューの思い出とともに、アートを守る意味を語りたい。
阪神・淡路大震災では全国美術館会議(以下、全美)によるレスキュー、文化財等救援委員会によるレスキュー、被災館調査、その後の防災対策づくりに参画。東日本大震災以降、再び全美の災害対策に係わる。
パネリスト
貝塚 健 Isuyoshi Kaiduka
千葉県立美術館 館長、全国美術館会議災害対策委員会副委員長

会場情報

高岡市美術館 タカオカシビジュツカン

TAKAOKA ART MUSEUM

会場住所
〒933-0056
高岡市中川1-1-30
ホームページ
https://www.e-tam.info/
更新日:2024年11月5日
登録日:2024年11月5日