ID:70111
特別企画展
四条派のメッカに生まれ、“関東南画の庭”をあるく。
王(おう)欽古(きんこ) OH KINKO 1830-1905
京から来て、佐野に住んだ南画家
会場
佐野市立吉澤記念美術館
YOSHIZAWA MEMORIAL MUSEUM OF ART,SANO
会期
2022年3月19日[土]⇒5月8日[日]
(前期:3月19日~4月17日/後期:4月19日~5月8日)
(前期:3月19日~4月17日/後期:4月19日~5月8日)
○新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、臨時休館・期日等が変更となる場合がございます。最新情報は、当館ホームページまたはお電話にてご確認ください。
展覧会概要
特別企画展
四条派のメッカに生まれ、“関東南画の庭”をあるく。 王(おう)欽古(きんこ) オウキンコ 京から来て、佐野に住んだ南画家
OH KINKO 1830-1905
王(おう)(加藤)欽古(きんこ)(1830~1905)は、京都の「六角通柳馬場(ろっかくどおりやなぎのばんば)」の商家の次男として生まれました。四条派の画家が多く住む地域で、22歳の時に小田海僊(かいせん)に入門します。海僊は四条派の祖・呉春(ごしゅん)に学び、中国画学習を重視する「文人画」に転じた画家です。その後欽古は西国(現・山口県ほか)遊歴・江戸滞在を経て、関東・信越を遊歴、慶応3年(1867)には田沼宿(現在の佐野市田沼地区)の加藤家を相続しました。当地は谷文晁(たにぶんちょう)系の画家がよく訪れた地域でした。
遊歴の一方で「第一回内国絵画共進会」(明治15年)など全国規模の美術展にも出品、受賞を重ねています。山水・人物を得意とした欽古は、上方由来のレパートリーに関東の流行を取り入れ、地域に受け入れられました。自宅近くの西林寺では、欽古を祝う書画会が二度開かれています。
明治後半には衰退したといわれる「南画」ですが、地方では長く親しまれ、近代美術への影響が近年注目されています。佐野出身の小堀鞆音(ともと)と交流があり、岡田蘇水(そすい)(文展出品)らを育てた欽古の活動は、江戸から近代への連続性を体現しつつ、同時代の田崎草雲(足利)とは異なる要素をそなえています。
平成19年に佐野市郷土博物館で『佐野の近代日本画―小堀鞆音と王欽古』が開かれていますが、美術館での初めての単独展となります。欽古の画業を知ると共に、佐野の文化的豊かさや画家と社会の関係に思いを巡らせていただければ幸いです。
【展示予定点数】作品約35点、その他資料。初公開作品・資料多数。会期中に大幅な展示替えを行います。
- 主催者
- 佐野市立吉澤記念美術館 (公財)佐野市民文化振興事業団
- 休催日
- 毎週月曜日(3月21日は開館)、祝日の翌日(3月22日、5月6日)
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 観覧料
- 一般520円(470円)
- ( )内は20名以上の団体 ※大学生以下・障害者手帳等をお持ちの方とその介添者1名は観覧無料(学生証・障害者手帳をご提示ください) ※団体以外は予約不要、現金のみ。入場制限を行う場合があります
- 展示替え情報
- ○会期中展示替えを行います
- 展覧会ホームページ
- https://www.city.sano.lg.jp/sp/yoshizawakinembijutsukan/2/1_2/17284.html#wrapper
イベント情報
【会期中の催し物】
参加の際はマスクの着用をお願いいたします。また流行状況により中止・開催方法が変更になる場合があります。当館HP等でご確認ください。
1)特別講演会「王欽古と関東南画」2月1日申込受付開始
講師:伊藤紫織氏(尚美学園大学教授)
日時:令和4年(2022)3月19日(土)午後2時~3時半
会場:葛生地区公民館(美術館南隣)
参加費:40名(要事前申込、参加無料)※展覧会の観覧は有料
2)スライドトーク「王欽古と佐野の文化」
講師:当館学芸員
日時:4月23日(土) 午後2時~3時
会場:地域交流センター(美術館内) ※当日先着順
3)作品鑑賞会―当館学芸員とご一緒に
日時:4月9日(土)、5月8日(日) 各日午後2時~ (30分程度)
場所:美術館展示室(エントランス集合) ※当日先着順、要当日観覧券
会場情報
佐野市立吉澤記念美術館 サノシリツヨシザワキネンビジュツカン
YOSHIZAWA MEMORIAL MUSEUM OF ART,SANO
- 会場住所
-
〒327-0501
佐野市葛生東1-14-30 - ホームページ
- https://www.city.sano.lg.jp/sp/yoshizawakinembijutsukan/
登録日:2022年4月6日