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志村ふくみの紬織り

-初期から現在まで-

会場

滋賀県立近代美術館

THE MUSEUM OF MODERN ART.SHIGA

会期

2004年4月10日(土) ~ 2004年5月23日(日)

展覧会概要

志村ふくみの紬織り シムラフクミノツムギオリ -初期から現在まで-

滋賀県立近代美術館では、4月10日(土)から5月23日(日)にかけて「志村ふくみの袖織り-初期から現代まで-」を開催いたします。
滋賀県の生んだ人間国宝の袖織り作家・志村ふくみさんの作品の魅力を、初期から最新作まで約100点の作品で紹介する展覧会です。
志村ふくみさんは大正13年(1924)滋賀県近江八幡市に生まれました。文化学院を卒業後、故郷の近江八幡市で染織の道を志して独自に研究を始めます。
志村さんは自然の植物を採取して絹糸を染め、その穏やかで微妙な色合いを縞や絣などの平凡な織り文様と巧みに組み合わせることによって、従来普段着としかみなされてこなかった紬織りに新たな魅力を吹きこみ、紬織り着物を芸術作品にまで発展させました。その功績により平成2年(1990)に国の重要無形文化財「紬織」の保持者(人間国宝)と認定され、平成5年(1993)には文化功労者として顕彰され、現在もとどまることなく常に新たな作品制作に励んでいます。
志村さんは野山から採取した草木で糸を染めることを「草木の抱く色をいただく」と表現し、素材となる自然の恩恵をとても大切にしながら創作を行っています。豊かな色彩のハーモニーの裏にかいま見える、自然に対する純粋で率直な創作姿勢が、その作品から伝わってきます。
この展示会は、昭和34年(1959)から平成5年(1993)までの間に、志村ふくみさんが制作発表された60点もの着物が、昨年度末、縁あって当館へ収蔵され、そのお披露目をかねて最新作と同時に初めて一般公開するものです。これら60点の作品は、35年間にわたる志村さんの紬織りの変遷をたどれる粒ぞろいの秀作です。加えて最新作の「源氏物語シリーズ」まで、約100点の志村作品を紹介する本展は、作家の故郷で開催する10年ぶりの企画展となります。皆様のお越しをお待ちしております。

主催者
滋賀県立近代美術館・京都新聞社
休催日
月曜日 ただし5月3日(月)は開館し、5月6日(木)は休館
観覧料
一般900円(700円)
高大生650円(500円)
小中生450円(350円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.shiga-kinbi.jp/
展覧会問合わせ先
代表077-543-2111

会場情報

滋賀県立近代美術館 シガケンリツキンダイビジュツカン

THE MUSEUM OF MODERN ART.SHIGA

会場住所
〒520-2122
大津市瀬田南大萱町1740-1
ホームページ
http://www.shiga-kinbi.jp/
更新日:2010年8月20日
登録日:1999年3月31日