ID:66488
識閾(しきいき) 佐藤杏子展 SATO KYOKO
会場
常陽藝文センター 第1会場●藝文ギャラリー
第2会場●藝文プラザ
会期
2021年2月3日(水)~3月30日(火)
第1会場●藝文ギャラリー
前期 2021年2月3日(水)~2月28日(日)
後期 2021年3月3日(水)~3月30日(火)
第2会場●藝文プラザ
2021年3月5日(金)~3月17日(水)
展覧会概要
識閾(しきいき) 佐藤杏子展 シキイキ サトウキョウコテン
SATO KYOKO
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第269回として、「識閾(シキイキ) 佐藤杏子展」を開催いたします。
版画家・佐藤杏子さんは銅版画の一技法であるドライポイントを中心に制作しています。ドライポイントは銅板を直接引っ掻いて凹みを作り刷る技法で、手の力が直接版に伝わって生まれる線の強弱、削られて微かにめくれ上がった部分(バー)に溜まったインクの滲みによる線の表情が特長です。
多摩美術大学でドライポイントの線の面白さに惹かれた佐藤さんは、版画展やコンクールに入選するようになった一方で、描いている具象的な形に必然性を見出せずにいました。迷いながらひたすらドローイングする中で1997年文化庁在外研修員としてプラハに滞在、形にしようとする作為のない、ただひたすら手を動かすことで不意に出て来る線に出合い、これが自分の求めているものだと気づきました。
佐藤さんは日課として行うA4サイズの紙へのドローイング、銅板の上に描いては消すクレヨンでのドローイングの段階で、意識と無意識の間を行き来します。その状態を佐藤さんは、辺見庸(よう)の※著作に使われていた「識閾」という言葉で呼んでいます。頭で考えずに身体から出てくる線を求めながらも、現れた線を選択し作品としてどう成立させるかの判断は意識的かつ明晰です。そしてニードルなどで銅板に線を刻み、余白を清廉に保ちながら線の表情を忠実に刷り上げる高い技術は、豊富な経験が支えています。
今展では新作を含む優品16点を二期に分けて展示するとともに、第2会場で年間に約1000枚描くドローイングを集積したオブジェと、常に新鮮さを保ちながら制作したいと手掛けている油彩画の新作を展示します。
公益財間法人 常陽郡文センター
※辺見庸(1944~)「私とマリオ・ジャコメッリ」<生>と<死>のあわいを見つめて」
- 主催者
- 公益財団法人 常陽藝文センター
- 協賛・協力等
- beyond2020
- 休催日
- 毎週月曜日休館
- 開催時間
- AM10:00 ~ PM5:45
- 観覧料
- 入場無料
会場情報
常陽藝文センター ジョウヨウゲイブンセンター
- 会場住所
-
〒310-0011
水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内 - ホームページ
- http://www.joyogeibun.or.jp/
登録日:2021年2月3日