ID:66248
コレクション展
折れてひろがる―屏風の世界―
会場
佐賀県立博物館 3号展示室
SAGA PREFECTURAL MUSEUM SAGA PREFECTURAL ART MUSEUM
会期
2020年11月28日(土曜日)~2021年2月14日(日曜日)
展覧会概要
コレクション展 折れてひろがる―屏風の世界― オレテヒロガル-ビョウブノセカイ-
屏風は、「風を屏(ふせ)ぐ」と書くように、衝立などと同様に風除けのための調度品であるとともに自由に空間を仕切り、屋内を彩ることができる装飾品でもあります。屏風は中国に始まり、日本には7世紀にもたらされ、現存しているものでは8世紀に制作された「鳥毛立女屏風(とりげりつじょびょうぶ)」が正倉院に保管されています。
屏風はもともと、1扇(いっせん、1枚)に1つの絵を描いていたものが、鎌倉時代に2扇(2枚)で1図となり、室町時代には1枚の大画面で描くようになりました。折ることで絵に立体感や見え方の変化が生まれ、鳥獣や四季、景観、風俗、歴史事象など様々なものが大画面に描かれて、芸術性を高めていきました。近現代では、岩絵具のような日本の伝統的な絵具を用いる日本画だけでなく、染織や油絵など他の様々な芸術の分野で「折れてひろがる」形態をうまく利用した新たな作品が生まれています。
本展では、当館が所蔵する近世から現代までの屏風を展示します。江戸時代の代表的な画家、長沢蘆雪(ながさわろせつ)による迫力ある《唐獅子図屏風(からじしずびょうぶ)》や、一年を通して耕作する様子を描いた長谷川雪旦(はせがわせったん)《四季耕作図》、有明の海を抽象的に表現した小川泰彦(おがわやすひこ)《染色屏風 深蒼(しんそう)》など、屏風を通してひろがる様々な作品の世界を御覧ください。
- 主催者
- 佐賀県立博物館
- 休催日
- 毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
12月29日(火曜日)~31日(木曜日)
※年始は1月1日(金曜日・祝日)より開館しています。 - 開催時間
- 9時30分 ~ 18時
- 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- https://saga-museum.jp/museum/exhibition/limited/2020/11/003490.html
イベント情報
(1)博物館・美術館セミナー
日時:令和3年2月13日(土曜日) 13時30分~15時(13時~受付開始)
場所:県立美術館2階 画廊
テーマ:「屏風絵について―描かれた人・動物・風景―」
講師:安東慶子(当館学芸員)
参加費:無料
(2)学芸員によるギャラリートーク
日時:令和2年12月5日(土曜日)、令和3年1月10日(日曜日)各日とも14時~(30分程度)
場所:博物館3号展示室
参加費:無料
会場情報
佐賀県立博物館 サガケンリツハクブツカン・ビジュツカン
SAGA PREFECTURAL MUSEUM SAGA PREFECTURAL ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒840-0041
佐賀市城内1-15-23 - ホームページ
- https://saga-museum.jp/museum/
登録日:2020年12月16日