ID:6589
陶の詩人 小山冨士夫の眼と技
会場
岐阜県現代陶芸美術館
Museum of Modern Ceramic Art, Gifu
会期
2003年12月20日(土) ~ 2004年3月21日(日)
展覧会概要
陶の詩人 小山冨士夫の眼と技 トウノシジン コヤマフジオノメトワザ
世界的な陶磁学者であり、また自らも陶芸家として作陶に腕をふるった小山冨士夫(1900~1975)の回顧展を開催いたします。小山は晩年、岐阜県土岐市内に花ノ木窯を築いて安住の地としており、当地、美濃にもゆかりのある人物といえるでしょう。
小山は中国の定窯古窯址の発見により、一躍世界に陶磁学者として知られ、日本中世の六古窯の研究や、正倉院蔵の奈良三彩の調査など古陶磁研究で多くの業績を残しています。その造詣は、朝鮮、日本の古陶磁から中近東、ヨーロッパの陶磁器、さらには現代陶芸まで広く及んでいます。研究以外でも、小山は文化財保護委員として国宝・文化財指定の業務に従事し、人間国宝制度の創設をはじめ、文化財行政の骨格を作り上げた一人として大きな役割を果たしました。また小山はその誠実で温厚な人柄から、石黒宗麿や荒川豊蔵はじめ、塚本快示、中里無庵、川喜田半泥子、北大路魯山人ほか近代の代表的な陶芸家たちと幅広い交流を持ちました。そして自身の作品においては地域の伝統や約束事にとらわれない自由な造形を追求し、その天衣無縫な作風は多くの人々に愛されています。
本展では、自著『骨董百話』などで取り上げられた六古窯や宋磁、朝鮮時代の陶磁の名品をはじめ、交友のあった陶芸家の代表作品、腕の冴えをみせる小山自作の陶磁器、そして研究資料など約128点を一堂に集めて紹介します。小山冨士夫の眼と技の世界を存分にご堪能ください。
- 主催者
- 岐阜県現代陶芸美術館、朝日新聞社、岐阜新聞・岐阜放送
- 休催日
- 毎週月曜日(ただし月曜日が休日の場合はその翌日)、年末年始12/27~1/5
- 観覧料
- 一般 1000円
大学生 700円
小中高生 500円
(前売・団体20名以上各200円引) - 展覧会ホームページ
- http://www.cpm-gifu.jp/museum/
- 展覧会問合わせ先
- Tel.0572-28-3100
会場情報
岐阜県現代陶芸美術館 ギフケンゲンダイトウゲイビジュツカン
Museum of Modern Ceramic Art, Gifu
- 会場住所
-
〒507-0801
多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内) - ホームページ
- https://www.cpm-gifu.jp/museum
登録日:2003年4月24日