ID:62728
鎚の響き 石黒美男 展 ISHIGURO YOSHIO
会場
常陽藝文センター 藝文ギャラリー
会期
前期 2019年10月2日(水)~10月27日(日)
後期 2019年10月30日(水)~11月24日(日)
前期 2019年10月2日(水)~10月27日(日)
後期 2019年10月30日(水)~11月24日(日)
展覧会概要
鎚の響き 石黒美男 展 ツチノヒビキ イシグロヨシオ テン
ISHIGURO YOSHIO
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第262回として、「鎚(つち)の響き 石黒美男展」を開催いたします。
石黒美男さんは美術教師を目指して進学した茨城大学で金属工芸に出会いました。師となる松田正己さんの人間的な魅力と金属の板から有機的な形を創り上げていく様に惹きつけられたことに加え、設備や道具が揃っている大学にいる間でなければ出来ない創作活動を思い切りやろうという考えもあったといいます。そして技術が身に付いていくほどに、冷たく硬いイメージのある金属から柔らかさや軽やかさを引き出す面白さに目覚めていきました。
鍛金は金属の板を鎚で叩いて立体的な形にしていく工芸です。その工程は金属を焼鈍(やきなま)す(焼く)、洗う、叩くという作業の繰り返しです。焼鈍すことで金属は加工しやすくなりますが、その際にできる酸化膜で黒くなってしまうため、薬品で洗い取り除きます。そして内側から広げるように叩き、さらに外側からは形を絞るように叩くことで、金属の形は時間をかけて自在に変化し、強度を増していくのです。ブロンズ像などに用いられる、溶かした金属を型に流し込む鋳造とは異なり、鍛金は板から立体にしていくため、石黒さんはその金属板の端を見せることで鍛金の特長を強調したデザインを考えています。
石黒さんは人間性の尊重や自然との共生をテーマに制作を続けてきました。幾何学的な形を借りて人の情愛を表現した作品から、近年はユーモラスな小動物のモチーフを取り入れて自然への優しい眼差しを感じさせる作品と制作し、日展や日本現代工芸美術展に発表しています。
今展では初期から近作までの石黒さんの優品23点を二期に分けて展示します。
- 主催者
- 公益財団法人 常陽藝文センター
- 協賛・協力等
- beyond2020
- 休催日
- 毎週月曜日休館
- 開催時間
- 10:00 ~ 17:45
- 観覧料
- 入場無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/index.html
会場情報
常陽藝文センター ジョウヨウゲイブンセンター
- 会場住所
-
〒310-0011
水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内 - ホームページ
- http://www.joyogeibun.or.jp/
登録日:2019年10月9日