ID:58874
兵庫県政150周年記念事業
没後50年 河井寬次郎展 Exhibition of Kanjiro Kawai
過去が咲いてゐる今
未来の蕾で一杯な今
会場
兵庫陶芸美術館
The Museum of Ceramic Art,Hyogo
会期
平成30年9月22日(土)~12月9日(日)
展覧会概要
兵庫県政150周年記念事業 没後50年 河井寬次郎展 ボツゴ50ネン カワイカンジロウテン 過去が咲いてゐる今
未来の蕾で一杯な今
Exhibition of Kanjiro Kawai
島根県安来市に生まれた河井寛次郎(1890-1966)は、1910年に松江中学校を卒業後、東京高等工業学校(現・東京工業大学)窯業科に入学。雑誌「白樺」が主催したバーナード・リーチ(1887-1979)の新作展を見て感銘を受け、後に交友を結びました。また、同校では後輩の濱田庄司(1894-1978)と出会い、生涯の友人となります。
卒業後は京都市立陶磁器試験場で技師として研鑽を積み、1920(大正9)年、京都市五条坂の清水六兵衛の窯を譲り受け、工房と住居を構えました。翌年、「天才は彗星のごとく現る」と絶賛を浴びた初個展以来、高度な技術を駆使した中国や朝鮮の古陶磁の手法に基づいた作品が好評を博しますが、次第に自らの作陶の在り方に疑問を抱き、1924(大正13)年、濱田を介して柳宗悦(1889-1961)と親交を結ぶと、それまでの作風と一変し、実用を重んじた力強い作品を生み出していきました。1926(大正15)年、「日本民藝美術館設立趣意書」の起草に加わり、柳谷濱田とともに民藝運動を推進し、1936(昭和11)年に「日本民藝館」が開館されると理事に就任しました。戦後は、色鮮やかな釉薬を用いた重厚で変化に富んだ独自の作風を確立する一方、実用にとらわれない、自らの内面から湧き出る自由で独創的な造形表現を展開し、その卓抜した芸術性は、没後50年を超えてなお、国内外で高い評価を受けています。
本展では、京都の旧宅であった河井寛次郎記念館の所蔵作品を中心に、本邦初公開となる山口大学の所蔵作品、京都国立近代美術館に所蔵されている川勝コレクションなどから、陶芸や木彫、書、調度類など約200点を紹介し、河井寛次郎の仕事の全貌とその深い精神世界を辿ります。
- 主催者
- 兵庫陶芸美術館、毎日新聞社
- 協賛・協力等
- 後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、篠山市、篠山市教育委員会、丹波市、丹波市教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、公益財団法人兵庫県国際交流協会 協力:丹波立杭陶磁器協同組合 協賛:大伸社
- 休催日
- 月曜日[ただし9月24日(月・振休)、10月8日(月・祝)は開館、9月25日(火)、10月9日(火)は休館]
- 開催時間
- 10時 ~ 18時
- (入館は閉館の30分前まで)
- 観覧料
- 一般1,000円(800円)、大学生800円(600円)、高校生以下無料
- ※( )内は、特別割引および20名以上の団体割引料金です。
●70歳以上の方は半額になります。●障害のある方は半額、その介助者1名は無料になります。●17時以降に観覧される場合は、夜間割引料金になります。(一般500円、大学生400円)●特別割引券はローソンチケット・ミニストップ(Lコード57431)、ファミリーマート(店内設置のFamiポートより)で12月8日(土)まで販売しています。 - 展覧会ホームページ
- http://www.mcart.jp/exhibition/e3002/
イベント情報
[記念対談]
鷺珠江氏(河井寛次郎記念館学芸員、本展監修者)と河井寛次郎に心を寄せる著名人をお迎えし、対談を行ないます。
ゲスト①鞍田祟氏(哲学者、明治大学理工学部准教授)
[テーマ]河井寛次郎と民藝、そして丹波
日時/10月13日(土)13時30分~15時
ゲスト②土井善晴氏(料理研究家、おいしいもの研究所代表)
[テーマ]今、河井寛次郎から学ぶこと
日時/11月3日(土・祝)13時30分~15時
※いずれも会場は当館研修棟1Fセミナー室、13時開場
※各回事前申込制(先着110名)、ご参加には本展観覧券(半券可)が必要です。
※8月31日(金)午前10時より受付開始、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
※電話079-597-3961、FAX079-597-3967よりお申込みください。
※電話受付時間は10時から17時まで(月、月・祝の翌火を除く)とさせていただきます。
※FAXは着信順にて受付いたします。
[寛次郎の器で楽しむお茶の会]
河井寛次郎の器を用い、お茶と河井家ゆかりのお菓子をお楽しみいただくカジュアルなお茶の会です。どうぞ気楽にご参加ください。
日時/11月25日(日)
[午前の部]10時30分~12時(10時15分開場)
[午後の部]14時~15時30分(13時45分開場)
呈主/鷺珠江氏(河井寛次郎記念館学芸員)
会場/当館茶室「玄庵」(立札席でのカジュアルな形式です)
料金/1,000円
※ご参加には本展観覧券(半券可)が必要です。
※事前申込制(各回10名まで、応募者多数の場合は抽選)
※応募〆切/10月25日(木)16時必着
※詳しくはお問い合わせください。
[ワークショップ]
「筒描き」に挑戦!
日時/9月30日(日)13時より
会場/当館エントランス棟1F工房
※事前申込制(有料、20名まで、応募者多数の場合は抽選)
※応募〆切/9月6日(木)16時必着
※詳しくはお問い合わせください。
[当館学芸員によるギャラリートーク]
9月22日(土)、10月20日(土)、11月10日(土)、11月24日(土)、12月8日(土)
いずれも11時より(本展観覧券が必要です)
会場情報
兵庫陶芸美術館 ヒョウゴトウゲイビジュツカン
The Museum of Ceramic Art,Hyogo
- 会場住所
-
〒669-2135
篠山市今田町上立杭4 - ホームページ
- https://www.mcart.jp
登録日:2018年9月4日