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川端康成

文豪が愛した美の世界

会場

サントリー美術館

Suntory Museum of Art

会期

2002年10月29日(火) ~ 2002年12月8日(日)

展覧会概要

川端康成 カワバタヤスナリ 文豪が愛した美の世界

日本初のノーベル文学賞を受賞した川端康成(1899~1972)は、美術にも深い造詣を持ち、多数の美術品を収集しました。本展は、その没後30年にあたり、財団法人川端康成記念会に引き継がれている収集品によって、「美術コレクター」としての川端康成に光を当てる初の展覧会です。
川端は戦後になって本格的に美術品収集を始め、原稿料の多くを注ぎ込みました。後に国宝の指定を受けることになる池大雅と与謝蕪村の競作「十便十宜図」や、浦上玉堂の「凍雲篩雪図」も戦後間もなく入手したものです。川端は、戦後の混乱した世相の中で古いものに新しい力を見出し、美によって己を支えたと記していますが、鋭い感覚を持つ作家を精神的に支えたものの中には、ロダンの「女の手」など机上の小さな美術品もありました。こうした美の体験はやがて、『千羽鶴』、『山の音』、そして『古都』などの名作の中に美しい結晶を形づくりました。
川端はまた、シュルレアリスムの洋画家・古賀春江や、東山魁夷など、多くの画家とも親密な交流を持ち、それがコレクションに特色を与えています。画家との交友は、川端文学の装丁や挿絵などにも結実し、そこには文学と美術の交流の具体的な様子を見ることができます。
本展では、作家の心を支え、その創作にも大きく寄与した美術品、身辺で愛し用いた文房具、文学作品の装丁、親しかった画家たちの作品、それらを作家自身による珠玉の文章とともに展示し、文豪・川端康成が目指した美と文学の融合の世界をご覧いただきます。

観覧料
一般1000円、高校・大学生800円、小・中学生600円
(10名以上の団体は、各100円割引き)
展覧会ホームページ
http://www.suntory.co.jp/sma/
展覧会問合わせ先
TEL:03-3479-8600

会場情報

サントリー美術館 サントリービジュツカン

Suntory Museum of Art

会場住所
〒107-8643
港区赤坂9-7-4 六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
ホームページ
http://suntory.jp/SMA/
問い合わせ先
Tel 03-3479-8600
更新日:2010年10月19日
登録日:2000年10月17日