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美術と音楽 ART AND MUSIC

音楽をめざす美術のこころみ

会場

群馬県立近代美術館 展示室1、ギャラリー、シアター

The Museum of Modern Art, Gunma

会期

2016年9月17日(土)-11月13日(日)

展覧会概要

美術と音楽 ビジュツトオンガク 音楽をめざす美術のこころみ

ART AND MUSIC

美術と音楽、そして文学は古代より姉妹芸術と称されてきましたが、特にロマン主義以降、美術と音楽の領域は互いに近づいて刺戟を与え合います。本展では19世紀後半、西洋美術において画家が音楽は純粋で抽象的な構成をもつという点にあこがれ、美術も音楽のように抽象化を進めていったという動きに注目します。まず「一つの主題と二つの世界」で、美術と音楽が同じテーマを表現している作品の例、たとえばラヴェルがバレエ音楽を作曲し、シャガールが版画に描いた「ダフニスとクロエ」など共通の主題をもつ美術作品と音楽作品を比較します。続いて「音楽のある情景」では楽奏を描いた絵画からそこに響く音へと思いを馳せます。さらに、二つの世界の相互へのまなざしを追い、「音楽から美術へ」として、楽曲から構想を得た絵画や音楽の抽象性を規範とした、カンディンスキーやクレーに代表される色や形による抽象的な絵画、また時を同じくして日本の画家たちが試みた音楽に触発されて生み出した多彩な美術作品もご紹介します。そして戦後の展開からはモダン・タイポグラフィが花ひらいた音楽会のポスターなどから戦後の新しい表現による「音楽への誘い」をご覧頂きます。
さらに20世紀の半ばに登場したイメージを楽譜として読む図形楽譜が登場します。このような二つの領域の越境は、「音の像・かたちの響き」として紹介する、現代美術の作家たちの音や音楽をとりこむ新しい試みへとつながっています。
これらの美術作品と、関連する音楽を併せてお聴きいただきながら、美術と音楽の出会い・共鳴・対照をお楽しみ下さい。

主催者
群馬県立近代美術館
休催日
月曜日(9月19日、10月10日を除く)、9月20日、10月11日
開催時間
午前9時30分 ~ 午後5時
(入館は4時30分まで)
観覧料
一般820(650)円、大高生410(320)円
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名、県民の日(10月28日)に観覧される方は無料
展示替え情報
※会期中一部展示替えを行います。

イベント情報

■本展覧会にあわせ、関連するテーマで多彩なイベントを開催いたします。詳しくは当館までお問い合わせ下さい。
①《振動態》 デモンストレーション 出演 金沢健一(本展出品作家)
10月1日(土) 午後2時-2時30分/4時-4時30分 展示会室にて(要観覧券)
②《Scores+α》 パフォーマンス 出演 金沢健一(本展出品作家)+浦裕幸(音楽家)+井上郷子(ピアニスト)
10月1日(土) 午後5時30分-6時30分 ギャラリーにて 定員50名(要申込)
③アーティスト・トーク 石田尚志(本展出品作家)
10月10日(月・祝) 午後2時-3時 展示室内にて(要観覧券)
④記念講演会 講師 河村錠一郎(一橋大学大学院言語社会研究科名誉教授)
演題「音楽に憧れた絵画、絵画を愛した音楽-19世紀から20世紀へ、革新を生んだ美の相思相愛」
10月22日(土) 午後2時-3時30分 2F講堂にて 定員200名(先着順・無料)

■学芸員による作品解説会
9月18日(日)、9月24日(土)、10月12日(水)、10月16日(日)、11月6日(日)
各日とも午後2時から展示室にて(要観覧料)

会場情報

群馬県立近代美術館 グンマケンリツキンダイビジュツカン

The Museum of Modern Art, Gunma

会場住所
〒370-1293
高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内
ホームページ
https://mmag.pref.gunma.jp
更新日:2016年9月20日
登録日:2016年9月20日