ID:5143

開館15周年記念 ビゴーの世界

明治の面影・フランス人画家―来日120年記念

会場

伊丹市立美術館

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

会期

2002年11月16日(土) ~ 2003年1月13日(月)

展覧会概要

開館15周年記念 ビゴーの世界 カイカン15シュウネンキネン ビゴーノセカイ 明治の面影・フランス人画家―来日120年記念

今から120年前、パリを中心に起こったジャポニスムに深く影響を受け、浮世絵にあこがれて渡日を決意したひとりのフランス人画家がいた。
その名はジョルジュ・ビゴー(Georges Bigot 1860~1927)。1881年(明治14年)11月にマルセイユを後にし、翌年1月に来日。文明開化に躍起の明治日本のさまは、浮世絵の世界を夢みて訪れたビゴーには期待を裏切るものだったが、やがて、江戸の面影を残す貧しくも活気ある庶民の生活に気づき、そのあるがままの姿を大量のスケッチ、版画、水彩画などに描き、記録した。
一方で、フランス最高の風刺画家ドーミエの崇拝者であったビゴーは諷刺雑誌「トバエ」を刊行。富国強兵、条約改正に懸命のあまりの極端な、ゆがんだ欧化政策をとる政府高官、軍人、警官などを鋭く諷刺した。
また、日清戦争の時には、「ザ・グラフィック」誌の従軍記者として朝鮮に赴き、多くの報道画を描き、写真に撮っている。
日本を愛し、永住を決意していたビゴーであったが、条約改正による居留地の廃止は、生活を脅かし、妻との不和なども原因になって、1899年(明治32年)、息子をともなって帰国することになる。
だが、帰国後もフランスの雑誌に日本の風俗をテーマとした漫画やイラストを数多く寄稿し、日本への関心は生涯途絶えることはなかった。
本展はビゴー来日120年を記念して、18年間日本に滞在して、風俗画家、風刺画家、記者、写真家として、明治日本の特性を鋭くとらえたビゴーの作品、約350点で構成し、明治の面影を辿ります。

主催者
伊丹市立美術館、(財)伊丹市文化振興財団
休催日
月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3
観覧料
一般 700(500)円
高大生 350(250)円
中小生 100(80)円
※( )内は前売りおよび団体割引
展覧会ホームページ
http://www.artmuseum-itami.jp
展覧会問合わせ先
Tel.072-772-7447

会場情報

伊丹市立美術館 シリツイタミミュージアム

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

会場住所
〒664-0895
伊丹市宮ノ前2-5-20
ホームページ
https://itami-im.jp/
更新日:2010年11月9日
登録日:1999年3月31日