ID:5081
傾く小屋
美術家たちの証言since 9.11
会場
東京都現代美術館
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
会期
2002年11月12日(火) ~ 2002年12月15日(日)
展覧会概要
傾く小屋 カタムクコヤ 美術家たちの証言since 9.11
美術家たちは、その創作活動をつうじて、社会に対する様々な思いや感情を表現します。昨年9月11日のニューヨークの同時多発テロは、衝撃的な光景として人々の心に刻印されました。世界はボーダーレスの進展により、経済、政治、企業、環境などあらゆる価値基準の転換を迫られています。
メディアが無限に反復し消費されゆくイメージが氾濫する現代社会において、美術家たちは、いったい何を感じ、考え、何を表現しようとしているのでしょうか?
本展では、20代から80代までの世代やジャンルを超えた美術家の作品と表現とともに、その言葉をもクローズアップして、美術の意味や可能性について、考えようと思います。この展覧会は、日本最大級の館を持つ東京都現代美術館と「館」なき芸術支援活動を行なうセゾンアートプログラムが、協力して行なう展覧会です。異なる立場と価値観から現代の日本を見つめ、今、日本で生きる美術家たちとともに、芸術の果たす役割は何か、未来へとつながるその可能性を問うものです。
※この展覧会は「小屋」そのものをテーマにした展覧会ではありません。「傾く小屋」とは、出品作家の画家・中村一美の絵画のタイトル「破庵」から想起されたタイトルです。「小屋」とは、日本人の住まいが「ウサギ小屋」と呼ばれるように、住居であったり、「水車小屋」、「芝居小屋」など人間の営みと深く関わる機能を持つ建物ともいえます。小屋の住人はわたしたち自身であり、あらゆる組織そのものともいえるかもしれません。「傾く」とは斜めになる、衰退する、傾倒するなどを意味しますが、否定的な意味だけでなく、斜めから見ると物事も違って見えたり、斜面だと腰掛けて楽だったりして、「傾いている」からこそ発見できる新たな身体性や価値観があるはずです。「傾く小屋」に光は見出せるでしょうか。あなたも一緒に考えて見ませんか?
- 主催者
- 財団法人 東京都歴史文化財団/東京都現代美術館/セゾン現代美術館 セゾンアートプログラム
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 一般 800(700/640)円
学生 500(400/400)円
中高生・65歳以上 300(250/240)円
※( )内は割引券引替え料金/20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.mot-art-museum.jp
- 展覧会問合わせ先
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場情報
東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
- 会場住所
-
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内) - ホームページ
- https://www.mot-art-museum.jp/
- 問い合わせ先
- 03-5777-8600
登録日:1999年3月31日