ID:50159
企画展
備前と伊万里 BIZEN+IMARI
―焼け肌と色絵の魅力―
会場
林原美術館
Hayashibara Museum of Art
会期
平成28年 5.24 [火] ▶ 7.3 [日]
展覧会概要
企画展 備前と伊万里 ビゼントイマリ ―焼け肌と色絵の魅力―
BIZEN+IMARI
本展では館蔵のやきものの中から、地元岡山の備前焼と、1616年に焼成が始まったとされ、今年で400年を迎える伊万里焼をご紹介します。
岡山が誇る備前焼は、須恵器を母体とする釉薬を用いないやきもので、12世紀の平安末期頃から現在の備前市伊部地域で生産が始まりました。「緋襷 (ひだすき) 茶入 銘雷神」(桃山時代)に代表される白い肌に緋色が鮮やかな緋襷は、備前焼を代表する美しい焼け肌です。また、器に塗り土を施してから焼成する「三角水指」(桃山時代~江戸時代)は、幾重にも掛かった灰が溶けて、わびた中にも力強さを感じさせる景色を見せています。このように、炎と土だけで様々な表情をみせる備前焼の素朴な美しさは、枯淡の美ともいえるでしょう。
一方の伊万里焼は、現在の佐賀県の有田町を中心とした肥前国で、日本初の磁器として焼成が開始されました。中国の景徳鎮の磁器の技術を導入して、優美なデザインの「色絵花束文蓋物」(江戸時代)などの色絵や、乳白色の美しい素地の上に色絵が映える「色絵人物花鳥文大壺」(江戸時代)に代表される柿右衛門様式など、伊万里焼は100年足らずの間に一気に世界最高水準の色絵磁器に成長します。さらに、幕府や諸大名などへの贈答目的で佐賀藩の威信をかけて作られた鍋島焼は、デザイン性の高さと色絵の美しさから、最高峰の色絵磁器と称されています。「色絵宝尽文大皿」(江戸時代)はまさに鍋島焼の白眉ともいえる作品です。伊万里焼は備前焼のわびた魅力と対極に位置する、華やかなやきものです。
備前焼特有の土味と焼け肌が醸し出す深い味わいと、伊万里焼の華やかな色彩が放つ気品あふれる輝きとの対比をご堪能下さい。
- 主催者
- 一般社団法人 林原美術館
- 協賛・協力等
- 後援◎岡山県郷土文化財団、山陽新聞社、RSK
- 休催日
- 月曜日
- 開催時間
- 10時 ~ 17時
- 入館受付は16時30分まで
- 観覧料
- 一般 500円 高校生 300円 小・中学生無料
- ※友の会会員 障害者手帳提示の方・付添者 無料、団体(20名様以上)、シルバーカード提示の方 2割引
イベント情報
ギャラリートーク◎会期中の土曜日 14:00~
学芸員によるギャラリートークを行います。
林原美術館講座
「伊万里の魅力」
講師:当館館長 谷一 尚
日時:平成28年5月14日(土) 13:30~15:00
会場:林原美術館ロビー
定員:30名 (要予約)
参加費:500円 (資料代含む・入館料別途)
「若手作家と愉しむ備前茶会」
日時:平成28年6月5日(日) 10:00~16:25 (最終受付は 15:50)
協力:(協)岡山県備前焼陶友会青年部
会場:林原美術館内 茶室「竹明庵」
定員:80名
参加費:500円 (入館料別途)
自分が選んだ備前焼のお茶碗で一服どうぞ!!
岡山県立博物館・岡山大学附属図書館と、「大坂の陣」に関する連携展示を開催中!
岡山県内では複数の館で豊臣家が滅んだ「大坂の陣」に関する資料を所蔵しています。本展では上記の二館と連携し、関連する資料を同時期に公開いたします。
■ 岡山県立博物館
「大坂の陣を戦った岡山の武将たち」
会期:4月20日(水)~5月29日(日)
■ 岡山大学附属図書館
「池田家と大坂の陣」 (パネルにて展示)
会期:5月11日(水)~7月26日(火)
会場情報
林原美術館 ハヤシバラビジュツカン
Hayashibara Museum of Art
- 会場住所
-
〒700-0823
岡山市北区丸の内2-7-15 - ホームページ
- https://www.hayashibara-museumofart.jp/
登録日:2016年5月10日