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20世紀巨匠の5大連作版画展

ピカソ、ルオー、シャガール、ミロ、ダリ -愛と幻想-

会場

滋賀県立近代美術館

THE MUSEUM OF MODERN ART.SHIGA

会期

2002年8月24日(土) ~ 2002年10月6日(日)

展覧会概要

20世紀巨匠の5大連作版画展 20セイキキョショウノ5ダイレンサクハンガテン ピカソ、ルオー、シャガール、ミロ、ダリ -愛と幻想-

20世紀を代表する5人の画家、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ルオー、マルク・シャガール、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリ。彼らは絵画作品だけではなく、版画においても重要な作品を次々と生み出しました。20世紀の画家たちは版画独自の表現力を求め、版画制作をかつてないほどに盛んにおこなうようになりました。特に連作は、幅広い技術と確かな構成力が要求されるため、画家にとっては力量が問われるものとなります。5人は版画制作に並々ならぬ関心をいだいており、連作版画の制作にも果敢に挑み、その才能をいかんなく発揮しました。
ピカソは、《サルタンバンク》シリーズで「青の時代」特有の繊細さで、哀愁にみちた旅芸人の姿を表しましたが、この連作はピカソ初期の代表作のひとつとなりました。《ミゼレーレ》はルオーの傑作のひとつと賞賛される感動的な作品で、モノクロの荘厳な画面の中にキリストの生涯や市井に生きる人々の姿が描かれています。シャガールの《ダフニスとクロエー》は、田園を背景に繰り広げられる純朴な恋人たちの物語を明るい色彩とのびやかなタッチで描いたもので、ミロの色鮮やかな《バレアレス諸島のユビュ王》は、権力をエネルギッシュに風刺した19世紀末の戯曲『ユビュ王』から自由闊達にイメージされています。ダリは《マルドロールの歌》の中に悪の化身・マルドロールの世界を、独特の神経質な線で、変幻自在に描き出しています。
5つの連作版画は、見事な力量で人間と愛の素晴らしさをうたい、自由な幻想の世界にいざなう、いずれ劣らぬ傑作です。これら188点の作品を一堂に展示する本展は、20世紀西洋版画の到達点を概観する貴重な機会となることでしょう。

主催者
滋賀県立近代美術館、京都新聞社
休催日
月曜日(9/16・23は開館し、翌日休館)
観覧料
一般 900(700)円
高大生 650(500)円
小中生 450(350)円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.shiga-kinbi.jp/
展覧会問合わせ先
代表077-543-2111

会場情報

滋賀県立近代美術館 シガケンリツキンダイビジュツカン

THE MUSEUM OF MODERN ART.SHIGA

会場住所
〒520-2122
大津市瀬田南大萱町1740-1
ホームページ
http://www.shiga-kinbi.jp/
更新日:2010年8月20日
登録日:1999年3月31日