ID:45741
高松次郎 制作の軌跡 Jiro Takamatsu: Trajectory of Work
会場
国立国際美術館 B3F B2F
THE NATIONAL MUSEUM OF ART, OSAKA
会期
2015年4月7日[火]―7月5日[日]
展覧会概要
高松次郎 制作の軌跡 タカマツジロウ セイサクノキセキ
Jiro Takamatsu: Trajectory of Work
高松次郎(1936~98年)は、東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を58年に卒業後、61年から読売アンデパンダン展において作品を発表、62年には中西夏之、赤瀬川原平とともに美術家集団、ハイレッド・センターを結成してハプニングを行う。60年代中頃からは国内の美術展において受賞を繰り返し、国外でもヴェネチア・ビエンナーレ(68年)、ドクメンタ(77年)において、日本を代表する美術家として紹介された。高松の名は以後広く国内外に知られる。
高松の制作活動は、技法や素材を限定せず、シリーズ作品を展開させる特異なものであった。「点」、「影」、「遠近法」、「単体」、「複合体」、「平面上の空間」、「形」など、複数のシリーズの連続としての高松の仕事は、総じて現実の世界と視覚的認識のずれに関わる。高松のそうした試みは60年代における人間中心主義を終わらせ、言葉とものの関係を構造的に考える70年代美術の端緒を開いた。
2000年頃からは回顧展を含む美術館での個展が数回開催される。全ドローイング集、著述集も出版された。未公開のままアトリエに保管されていた作品も多数紹介され、近年高松の実像は急速に明らかになってきた。
本展は、こうした現状を踏まえながらも、絵画、版画、立体作品のみならず、ドローイング、書籍・雑誌の装幀、絵本の挿画、さらに記録写真などを再調査した上で、展覧会の構成を検討した結果としての回顧展である。企画上、特に留意したのは、日々アトリエで制作されていたドローイングを、思考の変化を微細かつ総合的に示すものとして重視した点、装幀と挿画の仕事を制作時期が特定可能な公開作品として扱った点、記録にしか残っていない作品も含めて、実際の制作状況を推論した点である。
出品作品は、絵画・立体作品・版画約90点、ドローイング約280点、書籍・雑誌・絵本約40点、そして記録写真約40点。広く知られている完成した美術作品からだけでは把握しがたい高松の制作活動の変化や広がりを、時間軸に沿って、ほぼ1年ごとの推移として明らかにしようと試みる。
- 主催者
- 国立国際美術館
- 協賛・協力等
- 協賛 公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
協力 The Estate of Jiro Takamatsu - 休催日
- 月曜日 (ただし、5月4日(月・祝)は開館)
- 開催時間
- 10:00 ~ 17:00
- ※金曜日は19:00まで (入場は閉館の30分前まで)
- 観覧料
- 一般 900(600)円 大学生 500(250)円
- ( )内は20名以上の団体料金
高校生以下・18歳未満、心身に障害のある方とその付添者1名無料
(証明できるものをご提示願います) - 展覧会ホームページ
- http://www.nmao.go.jp/exhibition/index.html
イベント情報
●講演会
7月4日(土) 14:00~
講師:北澤憲昭 (美術評論家、女子美術大学教授)
会場:国立国際美術館 地下1階講堂 参加無料 定員130名
当日10:00から整理券を配布します
※詳細が決まり次第、国立国際美術館のホームページに掲載します
●ギャラリー・トーク
4月25日(土)、6月6日(土) 各日とも14:00~
会場:国立国際美術館 展示室 参加無料(要観覧券)
当日13:30から聴講用ワイヤレス受信機を貸し出します (先着90名)
会場情報
国立国際美術館 コクリツコクサイビジュツカン
THE NATIONAL MUSEUM OF ART, OSAKA
- 会場住所
-
〒530-0005
大阪市北区中之島4-2-55 - ホームページ
- http://www.nmao.go.jp/
登録日:2015年3月10日