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東京都庭園美術館開館30周年記念展

30ème anniversaire du Tokyo Metropolitan Teien Art Museum

幻想絶佳:アール・デコと古典主義 Fantaisie Merveilleuse Le Classicisme dans l'Art Déco français

会場

東京都庭園美術館 本館+新館ギャラリー1

TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM

会期

2015 1/17 土 Sat ▶ 4/7 火 Tue

展覧会概要

東京都庭園美術館開館30周年記念展 幻想絶佳:アール・デコと古典主義 ゲンソウゼッカ:アール・デコトコテンシュギ

30ème anniversaire du Tokyo Metropolitan Teien Art Museum Fantaisie Merveilleuse Le Classicisme dans l'Art Déco français

アール・ヌーヴォーに人々が退屈し、ドイツやオーストリアから新しいデザインの潮流が押し寄せてきた1910年前後、フランスの装飾美術界では自らの伝統に立ち返った「新様式」を模索する動きが生まれました。その下敷きとなったのは、彫刻家ブールデルや画家のモーリス・ドニ、アンドレ・ドラン、そしてピカソらも新しい可能性を見いだした古典主義でした。
第一次世界大戦によって約10年も実施が遅れたアール・デコ博覧会は、1925年にようやく開かれ、アンリ・ラパンら装飾美術家協会による《フランス大使館》とリュールマンの《コレクター館》では、モダンに洗練された古典主義のアール・デコ様式として成熟した姿を現します。1933年に建てられた朝香宮邸でも、内装デザインを担当したアンリ・ラパンは静謐さと祝祭性、優雅さと安らぎの両面を表現するためにこのスタイルを選択しました。
本展はアール・デコにおける朝香宮邸の位置づけを明らかにしながら、古典主義のアール・デコ作家たちの豊かなイマジネーションから生まれた世界―幻想絶佳―を、フランスの美術館所蔵品を中心とした33作家による家具、磁器、銀器、ガラス、ドレス、絵画、彫刻など、80余点の作品から紹介します。

主催者
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛・協力等
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、日仏会館フランス事務所
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
協力:AIRFRANCE
年間協賛:戸田建設株式会社
休催日
毎月第2・4水曜日(1/28, 2/12, 2/25, 3/11, 3/25)
(祝日の場合は開館、翌日休館)
開催時間
10:00 ~ 18:00
入館は17:30まで
観覧料
当日 (一般) 1200円 (大学生〔専修・各種専門学校含む〕) 960円 (中・高校生・65歳以上) 600円
前売・団体 (一般) 960円 (大学生〔専修・各種専門学校含む〕) 760円 (中・高校生・65歳以上) 480円
*小学生以下及び都内在住在学の中学生は無料
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者一名は無料
*教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生および教師は無料(事前申請が必要)
*第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
*前売り券 e+(イープラス)にてオンライン販売いたします。http://eplus.jp

ドレスコード割引「Serpent (蛇)」
本展のメインビジュアル、Le Serpent にちなんで、蛇のモチーフや模様を身に着けてご来館のお客様は100円引きでご覧いただけます。(他の割引との併用はいたしません)
展覧会ホームページ
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/150117-0407_artdeco.html

イベント情報

「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展記念シンポジウム
フランスにおけるアール・デコの再評価―3つの美術館の試み
東京都庭園美術館開館30周年記念「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展関連プログラムとして、シンポジウム『フランスにおけるアール・デコの再評価―3つの美術館の試み』を開催いたします。
2013年から2014年にかけてパリの建築・文化財博物館で開催された展覧会「1925年、アール・デコが世界を魅了するとき」(1925 Quand l'art déco séduit le monde)を筆頭に、フランスの美術界では、今またアール・デコを新しい視点から再評価しようとする動きが見られます。
本シンポジウムでは、アール・デコと関係が深く、本展覧会の出展作品の所蔵館でもある3つの美術館―1937年のパリ国際博時に建てられたパレ・ド・トーキョー内にあるパリ市近代美術館(パリ)、第一次世界大戦後の復興によるコレクションを所蔵するアントワーヌ・レキュイエール美術館(サン=カンタン)、1994年にフランスの"30年代"アール・デコを紹介する専門美術館として生まれ変わった30年代美術館(ブーローニュ=ビヤンクール)―のキュレーターを招き、各美術館の成り立ちやミッション、様々な試みを通して、フランスにおけるアール・デコ再評価の実践を明らかにするとともに、現代においてアール・デコを紹介する意味や今後の展望について議論します。
2015年1月17日(土) 14:00―16:00
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
対象:「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展鑑賞者
定員:150名
無料・事前申込不要
登壇者 |
ドミニク・ガニュー (パリ市立近代美術館チーフ・キュレーター)
エルベ・カベザス (アントワーヌ・レキュイエール美術館キュレーター)
クレール・ポワリオン (30年代美術館キュレーター)
モデレーター | 関昭郎(東京都庭園美術館)
お問合せ先
東京都庭園美術館 事業企画係
Tel 03-3443-0201

記念講演会
①「反近代のフランス文学―第一次世界大戦を中心に」
[入館者対象・無料]
2015年1月25日(日) 14:00―16:00
会場:新館ギャラリー2
講師:久保昭博 (関西学院大学准教授)

②「1931年パリ国際植民地博覧会と驚異の美術」
[入館者対象・無料]
2015年2月22日(日) 14:00―16:00
会場:新館ギャラリー2
講師:藤原貞朗 (茨城大学人文学部教授)

映像×トーク「パリのアール・デコ建築をみる」
[入館者対象・無料]
2015年2月15日(日) 14:00―15:30
会場:新館ギャラリー2
ゲスト:フローラン・ダバディ (スポーツ&文化 ジャーナリスト)

ギャラリーカンバセーション(対話による鑑賞)
[入館者対象・無料]
2015年3月6日(金) 14:00― / 16:00― 各回45分程度
会場:展示室内
講師:三ツ木紀英 (アートエデュケーター)
定員:各回10名

会場情報

東京都庭園美術館 トウキョウトテイエンビジュツカン

TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM

会場住所
〒108-0071
港区白金台5-21-9
ホームページ
https://www.teien-art-museum.ne.jp
問い合わせ先
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
更新日:2015年1月20日
登録日:2014年12月16日