ID:43905
府中市美術館コレクションを中心に
明治を歩く
湘南と武蔵野
歩く僕と遷る (うつる) 風景 自然と景観をめぐる100年
会場
茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
CHIGASAKI CITY MUSEUM OF ART
会期
2014年 9月7日(日)~11月3日(月・祝)
展覧会概要
府中市美術館コレクションを中心に 明治を歩く メイジヲアルク 湘南と武蔵野
明治に入り鉄道や街道が整備されると人々はより気軽に旅ができるようになり、画家たちにとって身近な風景も描く対象になりました。洋画教師・フォンタネージ(1818-1882)のもとで学んだ小山正太郎(1857-1916)は画塾・不同舎を率い、生徒たちは新たに開発された東京郊外や遠方を旅し新鮮なまなざしで風景をとらえ「道路山水」と呼ばれる写生画(道路を中心に据え両側の樹木や家屋で遠近感を示す作品)を残しました。
不同舎とも関わりがある小説家・国木田独歩 (くにきだ どっぽ)(1871-1908)の『武蔵野』(1898)に代表されるように、画家だけでなく文学者の間でも素朴な自然にロマンを見いだす新しい表現が生まれてきました。
独歩がその短い生涯を閉じた「東洋一のサナトリウム」南湖院がある湘南・茅ヶ崎もまた明治以降新たに開発された郊外です。別荘地、保養地として有名になった茅ヶ崎には「オッペケペー節」や新派劇の創作者で知られる川上音二郎(1864-1911)や画家・萬鐵五郎(1885-1927)をはじめ多くの芸術家が移り住みました。
本展では優れた日本近代洋画をコレクションする府中市美術館のご協力のもと、それまで名所絵的に描かれることが多かった江戸(東京)の風景画の主題が明治以降どのように変化したのかをたどるとともに、不同舎の代表的な画家・鹿子木孟郎 (かのこぎ たけしろう)(1874-1941)の「道路山水」を通して彼らが追求した美意識を紹介します。また茅ヶ崎ゆかりの国木田独歩や川上音二郎らの関わりを交えながら萬鐵五郎らによる茅ヶ崎や周辺の風景画を展示します。
およそ130点の作品により明治の洋画家や文学者が歩いて目にした光景を、本展のキャラクター「IPPO (いっぽ) くん」のナビゲートにより私たちも旅してみましょう。
- 主催者
- 公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
- 協賛・協力等
- 協力 府中市美術館
- 休催日
- 9月8日(月)、16日(火)、17日(水)、22日(月)、24日(水)、29日(月)
10月6日(月)、14日(火)、15日(水)、20日(月)、27日(月) - 開催時間
- 10:00 ~ 18:00
- 入館は17:30まで
- 観覧料
- 一般 500円(400円)・大学生 300円(250円)
- 高校生以下、市内在住65歳以上・市内在住障害者およびその介護者は無料
( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.chigasaki-museum.jp/exhi/2014-0907-1103tenrankai/
イベント情報
◆ゲストトーク 「描かれた武蔵野」
日時:2014年9月14日(日) 14:00~
講師:志賀 秀孝 (府中市美術館 学芸係長)
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
その他:無料(要観覧券) / 申込み不要
◆ミニコンサート
「明治に響いたケルトの調べ スコットランドやアイルランドのメロディー」
日時:2014年9月15日(月・祝) 14:00~
出演:大竹 奏 (フィドル)、松里 俊明 (ファゴット)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランスホール
その他:無料 / 申込み不要 (席数約50席)
◆実技講座 「風景を描く~湘南と武蔵野~」
内容:風景画についての技法説明をはじめ、茅ヶ崎市美術館と府中市美術館の周辺の風景を描きます。原良介氏による3原色の絵の具のみで描くちょっと変わった作品に仕上げます。
日時:2014年9月21日(日)、9月28日(日)、10月12日(日)
いずれも13:00~16:00 (全3回)
講師:原 良介 (美術家)
会場:1・2日目=茅ヶ崎市美術館 アトリエ、高砂緑地ほか
3日目=府中市美術館(住所:東京都府中市浅間町1-3)
※3日目は現地集合となります。
その他:定員16名(小学生以上 ※小学生のお子様は保護者同伴) / 参加費 1,000円 / 持ち物 スケッチブック(B4サイズ程度)、筆 / 申込 2014年9月7日(日) 10:00より、美術館受付または電話にて(先着順)。
◆ギャラリートーク
内容:当館スタッフによる展示作品の解説
日時:①2014年10月13日(月・祝)、②10月26日(日)、③11月1日(土)
いずれも14:00~
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2
その他:無料(要観覧券) / 申込み不要
◆記念講演会 「近代文学における風景の発見―永井荷風を中心に」
日時:2014年10月5日(日) 14:00~15:30
講師:川本 三郎 (評論家)
会場:茅ヶ崎市美術館 エントランスホール
その他:無料 / 申込み不要 (席数約50席)
◆造形ワークショップ 「組紐体験講座~湘南の風景の色を組む~」
内容:丸台を使って湘南の海をイメージした組紐のストラップ制作と、組紐の色についてのお話をします。
日時:2014年10月10日(金) 13:00~15:30
講師:道明 三保子 (文化学園大学名誉教授)
会場:茅ヶ崎市美術館 アトリエ
その他:定員20名 / 参加費 1,000円 / 申込 2014年9月7日(日) 10:00より、美術館受付または電話にて(先着順)。
◆0歳からの家族鑑賞会 赤ちゃんと「絵の旅へ」
内容:赤ちゃんとそのご家族のための美術館での鑑賞会。明治の洋画家や文学者が歩いて目にして描いた茅ヶ崎と武蔵野の風景画を赤ちゃんと一緒に旅するようにめぐります。
日時:①2014年10月18日(土) 14:00~15:00
②2014年10月21日(火) 10:30~11:30
講師:冨田 めぐみ (アートケアひろば会長)
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1・2、アトリエ
その他:定員 各回30名 / 対象 ①0歳以上(おもに園児・小学生とその保護者) ②0歳以上(おもに未就園児とその保護者) / 参加費 無料(ただし、保護者は要観覧券) / 申込 2014年9月7日(日) 10:00より、美術館受付、または電話にて(先着順)。
会場情報
茅ヶ崎市美術館 チガサキシビジュツカン
CHIGASAKI CITY MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒253-0053
茅ケ崎市東海岸北1-4-45 - ホームページ
- https://www.chigasaki-museum.jp/
登録日:2014年8月19日