ID:43845
いのちのけはひ
大坪由明展 OTSUBO YOSHIAKI
会場
常陽藝文センター 藝文ギャラリー
会期
前期 平成26年7月30日(水)~8月31日(日)
後期 平成26年9月3日(水)~9月28日(日)
前期 平成26年7月30日(水)~8月31日(日)
後期 平成26年9月3日(水)~9月28日(日)
展覧会概要
いのちのけはひ 大坪由明展 オオツボヨシアキテン
OTSUBO YOSHIAKI
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第231回として、「いのちのけはひ 大坪由明展」を開催いたします。
日本画家・大坪由明さん(つくば市在住)は昭和22年富山県高岡市に生まれました。父親は院展特待の日本画家・大坪秀嘉 (しゅうか) で、絵を描くことが自然な環境で育ちました。当初は油彩画を描いていましたが、やがて端的に美しいものを作り出すデザインの仕事に興味を惹かれるようになります。金沢美術工芸大学でデザインを専攻し、卒業後は数年間テキスタイルデザインの仕事に就きました。しかし海外発注が増えていくデザインの仕事に限界を感じ、仕事の合間に幼い頃から身近にあった日本画を描きはじめました。
そして今野 (こんの) 忠一(故人、日本美術院同人)、郷倉 (ごうくら) 和子 (日本美術院同人、日本芸術院会員)に師事し54年に院展に初入選を果たします。以降現在まで院展で研鑚、発表を続けて画家としての地歩を築いてきました。
自由な旅が好きな大坪さんは、作品にも旅先で出会った風景や人物、動物を描き、モチーフは幅広く多岐に渡ります。特に風景の描き方は新鮮な視点の印象を残します。高い位置から遠くの街を見晴らすような景色の捉え方は、広大な風景そのものを感じさせています。一方比較的近距離での風景は、切り取った景色の静けさとその奥に流れる人々の暮らしを対比させるように描いています。
大坪さんは、デザインで培った色の使い方から生まれる「生命力と躍動感」と、抑えた色調や引き算の美学がもたらす「品格と静謐 (せいひつ)」、相対するこの二つを極め「どんなにささやかであっても命あるものの気配を画面に映し出したい。どんなモチーフを描く時も、その想いを持って制作している」といいます。
彼の地で暮らす人々の日常の一幕を淡々とあたたかなまなざしで捉え、日本画材の透明感を生かした穏やかな色調は、作品に優しさと品格を与えています。
今展では、大坪さんの優品のうち、前期は初期の作品やネパールを舞台に描いた作品を8点、後期はヨーロッパの風景やフランスを描いた作品を中心に新作の花の絵を交えた11点を、展示いたします。またロビーにて大坪さんの作品制作の様子やインタビューなどを収録したビデオを放映いたします。
公益財団法人 常陽藝文センター
- 主催者
- 公益財団法人常陽藝文センター
- 休催日
- 但し毎週月曜日、8/10(日)~12(火)休館
- 開催時間
- AM10:00 ~ PM5:45
- 観覧料
- 入場無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/index.html
会場情報
常陽藝文センター ジョウヨウゲイブンセンター
- 会場住所
-
〒310-0011
水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内 - ホームページ
- http://www.joyogeibun.or.jp/
登録日:2014年8月5日