ID:41508
茶の湯交遊録
逸翁と耳庵の名品コレクション
小林一三と松永安左エ門
会場
福岡市美術館 1階 古美術企画展示室、松永記念館室
Fukuoka Art Museum
会期
平成26年1月5日[日]~2月16日[日]
展覧会概要
茶の湯交遊録
逸翁と耳庵の名品コレクション 小林一三と松永安左エ門 コバヤシイチゾウトマツナガヤスザエモン
電気事業再編成を行い、戦後日本の高度経済成長を支えた耳庵 (じあん)・松永安左エ門 (やすざえもん)(1875~1971)。私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げ、宝塚歌劇の創始者としても知られる逸翁 (いつおう)・小林一三 (いちぞう)(1873~1957)。慶應義塾の福澤門下生として出会った二人は終生の友であり、同時に、戦前から戦後にかけて活躍した大茶人である。
「今太閤」と称された小林一三と、「電力の鬼」と畏怖された松永安左エ門。松永安左エ門は、益田鈍翁、原三溪の後継者と目され、仏教美術を取り入れた侘び茶の世界を追求した。一方、小林一三は、鈍翁らの流れとは一線を画し、ヨーロッパのガラス器などを取り入れた、華やかな茶を創造した。コレクションも耳庵は江戸中期以降のものにほとんど食指を動かさなかったのに対し、逸翁は円山四条派の名品や俳画にも広がりを見せている。
一見対照的な両者ではあるが、その所蔵品には意外な共通点も多い。また、茶人として出発しながらそれに終始せず、公に資するために晩年は美術館の建設を志し、実現に至ったという点も共通している。
戦前から戦後にかけて日本の高度経済成長を支えつつ、茶の湯の世界に遊び、また公共に資するに至った二人の足跡を、逸翁美術館と福岡市美術館の、それぞれのコレクションの名品でたどる。
- 主催者
- 福岡市美術館、公益財団法人 阪急文化財団 逸翁美術館、NHK福岡放送局
- 休催日
- 月曜日(1月13日は開館して、翌14日は休館します)
- 開催時間
- 9時30分 ~ 17時30分
- 入館は17時まで
- 観覧料
- 一般200円(150円)、高・大生150円(100円)、中学生以下無料
- ※( )内は20名以上の団体料金 ※次の手帳等をご提示の方は無料。療育手帳・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳(以上は介護者1人を含む)/福岡市発行のシルバー手帳/北九州市発行の年長者施設利用証/特定疾患医療受給者証/先天性血液凝固因子障害等医療受給者証/小児慢性特定疾患医療受診券/鹿児島市民・熊本市民で65歳以上を確認できる公的機関発行の証明書(保険証等)
イベント情報
講演会
松永安左エ門 電力再編成と茶を語る
~NHKラジオ番組の音声復活!
昭和25年と昭和36年に収録された松永安左エ門の肉声が、デジタル音声で復活しました。松永自身の肉声をもとに、その生涯を振り返り、電気事業再編成や茶のこと、さらに松永と福岡の深いつながりについてお話しします。
◆講師:岩永悦子 (福岡市美術館学芸員)
◆日時:平成26年1月11日(土)
14時~15時30分
◆会場:福岡市美術館 講堂
◆参加無料 ◆定員:240名 ◆申込み不要
呈茶席
耳庵、逸翁を送る~逸翁追善呈茶席
昭和32年1月25日に逸翁・小林一三が急逝したのち1月27日に耳庵は遠く離れた小田原で茶会を開きます。ひとり、逸翁を送る気持ちを秘めた茶会を偲んで、その日の茶道具の一部を展示し、呈茶席を開きます。
◆日時:平成26年1月26日(日)
10時~16時
(定員になり次第、終了いたします)
◆会場:福岡市美術館 教養講座室
◆呈茶券:500円(薄茶、菓子)
◆定員:先着100名
アクロス・文化学び塾
松永安左エ門と小林一三
50年の友情、逸翁追善の茶会
◆講師:岩永悦子
◆日時:平成26年1月25日(土)
14時~15時30分
◆会場:アクロス福岡2階セミナー室2
◆定員:70名
◆受講料:500円
申込み・お問い合わせ:092-725-9100
会場情報
福岡市美術館 フクオカシビジュツカン
Fukuoka Art Museum
- 会場住所
-
〒810-0051
福岡市中央区大濠公園1-6 - ホームページ
- http://www.fukuoka-art-museum.jp/
登録日:2013年12月24日