ID:41499
けふ 野辺をあるきて―佐野一彦の「伊深日記」―展
会場
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室
Minokamo City Museum
会期
2013(平成25)年12月7日(土曜日)~2014(平成26)年2月2日(日曜日)
展覧会概要
けふ 野辺をあるきて―佐野一彦の「伊深日記」―展 ケフ ノベヲアルキテ―サノカズヒコノ「イブカニッキ」―テン
佐野一彦(1903~1997)は東京に生まれ、学生時代に哲学や文化史を学び、ドイツ留学後、神戸の大学で教鞭をとっていました。1945(昭和20)年4月、戦争が激しくなると、えんね夫人ら家族とともに加茂郡伊深村(現・美濃加茂市伊深町)に疎開、やがて定住します。そこで佐野は、今まで過ごしてきた都市とは違う農村の暮らしに出会い、高い興味・関心を示します。民俗学も研究していた佐野は、疎開直後から伊深の暮らしを日記に書きはじめます。それが、「伊深日記」です。日々の食事の内容は絵入りで説明を加え、道ばたで見つけた草木は観察したとおり克明に記しています。そして、さまざまな出来事を通した人とのつながりのひとつひとつを綴っています。このように、「伊深日記」は単に一個人の日記というだけではなく、村の農作業や行事、我が子が学校で覚えてきた方言や遊び唄など、伊深の様子が客観的にとらえられています。人々の営みをフィールドワークをとおして記録した、現代史の観点から見ても貴重なものといえます。
戦争という極限の状況の中、伊深に疎開した佐野は、あふれる自然と風土に一種の「豊かさ」を感じたのかもしれません。戦後、神戸へ戻ることなく生涯にわたり伊深に住み続けたことが、そのことを物語っています。
けふ野辺をあるきて―見たもの、聞いたもの、感じたもの、「伊深日記」にはそのほぼすべてが記されています。本展をとおし、つつましくも満たされた気持ちで過ごした伊深の空気を感じていただければ幸いです。
- 休催日
- 12月9日(月)・16日(月)・24日(火)・29日(日)~2014年1月3日(金)・1月6日(月)・14日(火)・20日(月)・27日(月)
- 開催時間
- 午前9時 ~ 17時
- 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/tenrankai/25/2013_09.html
イベント情報
ミュージアムイベント「伊深日記」を読む
内容 A:戦中・戦後の食事の様子を中心に。
B:描かれた伊深の地図と史跡を中心に。
各回ともAとBを前半・後半に分けて読みます。
3回シリーズですが、各回ごとの受講も可能です。
日時 2013年12月7日(土曜日)、12月14日(土曜日)
2014年1月18日(土曜日)
各13:00~15:00
会場 伊深交流センター(美濃加茂市伊深町)
申し込み方法 当日受付(30分前より)
参加料 100円(テキスト代)
定員 20名
四季を食べる講座 特別講座「ある日の伊深のお膳Ⅱ」
内容 「伊深日記」の中から献立を再現します。持ち物:エプロン、三角巾
日時 2014年1月11日(土曜日) 10:00~13:30
会場 生活体験館(まゆの家)
申し込み方法 事前申し込み(はがきまたは直接来館、ホームページ専用フォームによる。)
多数の場合抽選(申込期間 12月21日(土)~1月4日(土))
参加料 500円
定員 20名
ミュージアムイベント「伊深日記」の朗読とおはなし
内容 四季を食べる講座 特別講座に引き続き、開催するものです。
次女・佐野綾目さんによる朗読とおはなしをお聴きください。聴講自由。
日時 2014年1月11日(土曜日) 14:00~15:00
会場 生活体験館(まゆの家)
申し込み方法 当日受付(30分前より)
参加料 無料
定員 50名
ミュージアムイベント「伊深日記」をたどる
内容 伊深を歩き、「伊深日記」を追体験します。
日時 2014年1月25日(土曜日) 13:30~15:00
会場 美濃加茂市伊深町内
※伊深交流センター集合、解散です。直接、現地へお越しください。
申し込み方法 当日受付(30分前より)
参加料 無料
定員 20名
ミュージアムトーク
内容 当館学芸員が展示の解説をおこないます。
日時 2014年1月5日(日) (1)11:00~ (2)14:00~
会場 企画展示室
申し込み方法等 申込不要 ※時間までに会場へお越しください。
※参加料 無料
会場情報
美濃加茂市民ミュージアム ミノカモシミンミュージアム
Minokamo City Museum
- 会場住所
-
〒505-0004
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1 - ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
登録日:2013年12月24日