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アンジェ美術館展―ロココ絵画の華

会場

千葉市美術館

Chiba City Museum of Art

会期

2002年6月8日(土) ~ 2002年7月14日(日)

展覧会概要

アンジェ美術館展―ロココ絵画の華 アンジェビジュツカンテン ロココカイガノハナ

アンジェは、フランス中西部、ロワール河畔に位置する美しい都市です。この街の中心には、中世の城塞がその勇姿を誇り、紀元前より交通および戦略上の要衝として栄えた古都の歴史を物語ります。
アンジェに美術館が創設された時代は古く、フランス革命期にまで遡ります。「アンジェ美術館」は、ルーブル美術館等と並び、フランスにおいて最初期に創設された美術館の一つなのです。アンジェの貴族ピエール=ルイ・エヴェイヤール・ド・リヴォワ侯爵(1736-90)が蒐集した絵画コレクションを核に出発した美術館は、フランス政府からの寄託や、コレクターからの寄贈、アンジェ市による購入を通して、今日の豊かなコレクションを築き上げました。

本展は、増改築に伴う「アンジェ美術館」の一時閉館に際し、同館が所蔵するヨーロッパ美術の名品(17~19世紀)を選りすぐり、紹介するものです。
展覧会の中核となるのは、リヴォワ侯爵が蒐集した、ワトー、フラゴナール、グルーズ、シャルダンをはじめとする、18世紀フランスのロココ絵画です。(この優雅な様式は、ポンパドゥール公爵婦人らが活躍したブルボン王朝期(ルイ14世紀末期~15世紀)に、フランスの貴族たちのあいだで流行しました。)なかでも、貴族たちが戸外で集う情景を描いた、ワトーとその周辺の画家たちによる「雅宴画(フェット・ギャラント)」が、展覧会の大きな見どころと言えるでしょう。夢と現実が一つに響き合う美しく詩的な世界は、18世紀フランス宮廷文化の精華を伝えてくれます。さらに、フラゴナールの初期の代表作《ケファロスとプロクリス》も、ロココの優美さを示す典型的な作品として見逃せません。
ロココ絵画以外にも、「アンジェ美術館展」にはいくつか見どころがあります。新古典主義の雄アングルをはじめ、18世紀末から19世紀にかけてサロンで活躍した画家たちの作品が多数出品されます。また、18世紀ヨーロッパ最大の装飾画家と称されるティエポロや、ロレンツォ・リッピ、カノーヴァの作品を含むイタリア美術に加え、17世紀の北方絵画なども出品されます。
200年の伝統を誇る「アンジェ美術館」のコレクションを日本で初公開する本展は、ロココ絵画を中心にヨーロッパ美術の大きな流れを展観できる、またとない機会となるでしょう。

主催者
千葉市美術館・読売新聞社・美術館連絡協議会
休催日
月曜日
観覧料
一般 800(640)円
大高生 560(450)円
中小学生 240(200)円
※( )内は前売りまたは30名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.ccma-net.jp/
展覧会問合わせ先
千葉市美術館 043-221-2311

会場情報

千葉市美術館 チバシビジュツカン

Chiba City Museum of Art

会場住所
〒260-8733
千葉市中央区中央3-10-8
ホームページ
https://www.ccma-net.jp
更新日:2010年6月4日
登録日:2000年10月12日