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須田国太郎展

没後50年に顧みる

陰翳(いんえい)、燦燦(さんさん)。

会場

茨城県近代美術館

The Museum of Modern Art, Ibaraki

会期

平成24年7月21日(土)▶8月26日(日)

展覧会概要

須田国太郎展 スダクニタロウテン 没後50年に顧みる

須田国太郎(1891-1961)は京都帝国大学で美学美術史を専攻し、並行して関西美術院でデッサンを学びました。その後スペインに留学してプラド美術館などでルネサンス以降の伝統絵画を模写し、同時にヨーロッパ各地で新旧の美術を見てまわります。
パリで最新の美術を摂取した日本人画家の作品を、須田は切り花に喩えましたが、自身は花だけでなく、根や幹ともいうべき西洋絵画の歴史と技法を注視していました。そしてそれらが日本に根をおろし、生長して日本固有の油彩画となることを目指したのです。
やがて到達したのは、黒を基調とした重厚な色彩による独特の画風でした。暗く濃密な陰が、あたかもその奥底から見えない光を放っているかのような作品の魅力を、本展では「陰翳、燦燦。」と表現してみました。作品から滲み出る須田の飽くなき探求心、日本人らしい感性や美意識は、いま改めて私たちの心に響いてくるのではないでしょうか。
本展では主要作品約120点により、須田国太郎の深遠な絵画世界を回顧します。

主催者
茨城県近代美術館、日本経済新聞社
協賛・協力等
特別協力 京都国立近代美術館
休催日
毎週月曜日
開催時間
午前9時30分 ~ 午後5時
入場は午後4時30分まで
観覧料
一般1,050円(950円)/高大生830円(700円)/小中生470円(350円)
※( )は20名以上の団体料金
※満70歳以上の方、障害者手帳等をご持参の方は無料 ※夏休み期間を除く土曜日は高校生以下無料

イベント情報

■美術講演会
「戦時下における個の表現―陰影に視える実在」
日時:8月5日(日)午後1時30分~
講師:尾崎眞人(京都市美術館学芸課長)
会場:地階講堂(定員250名、参加無料)

■学芸員によるギャラリートーク
日時:8月11日(土)午後1時~ 会場:2階企画展示室
※企画展チケットが必要です。

■学芸員による美術講座
「須田国太郎と近代絵画を考える」
日時:8月19日(日)午後1時~
会場:地階講堂(定員250名、参加無料)

■子どものためのオープンワークショップ 夏
日時:7月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)
各日とも午前10時~正午 午後1時30分~3時30分
会場:地階講座室

■ミュージアムコンサート
「バロック音楽の世界~リコーダーの巨匠エヴァ・レジェーヌと仲間たち~」
日時:8月3日(金)午後6時開場 午後6時30分開演
出演:エヴァ・レジェーヌ(リコーダー)、牧真之(チェンバロ)、村石達哉(ヴァイオリン)、宮澤等(チェロ)
会場:1階エントランスホール(定員200名、参加無料)
※往復ハガキによる事前申し込みが必要です。

各イベントの詳細はホームページをご覧いただくか、直接お問い合わせください。

会場情報

茨城県近代美術館 イバラキケンキンダイビジュツカン

The Museum of Modern Art, Ibaraki

会場住所
〒310-0851
水戸市千波町東久保666-1
ホームページ
https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
更新日:2012年7月16日
登録日:2012年7月14日